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卒業式を挙行 1,120名が学園を巣立つ

 平成30年の卒業式が、3月18日(日)、三鷹キャンパス松田記念館で行われました。
今年度の卒業生は、医学部123名、保健学部470名、総合政策学部160名、外国語学部209名。また、大学院医学研究科15名、保健学研究科11名、国際協力研究科34名、医学部付属看護専門学校98名のあわせて1,120名です。
 会場では晴れ着姿の卒業生が学部ごとに並び、吹奏楽部の演奏が流れる中、家族や学園関係者が見守りました。
 式では国歌斉唱のあと大瀧純一保健学部長が学事報告をし、各学部、研究科、専門学校の卒業生の代表に学位記や卒業証書が授与されました。
 続いて跡見裕学長が式辞を述べ、「本学の建学の精神である『眞・善・美の探究』では、優れた人格を持ち、人に尽くすことができる国際的な人材を育成することをめざしています。ロボットやAI・人工知能が進化する中にあっても、人は心があって初めて存在し、心があるから社会が動くことを常に忘れないでください。また、人の心を受け止めるには相互理解が必要です。多様化する社会にあっては、相手の立場に立って考え自分が表現できるコミュニケーション能力を磨く努力を続けてください。
 杏林大学の卒業生も3万人を超えました。新たな同窓生として加わって絆を深め、健康でいつまでもご活躍されることを願っています」とはなむけの言葉を送りました。
 続いて、学業などに優秀な成績を残した学生に表彰状が贈られました。
 このあと、式辞に立った松田博青学園長・理事長は「皆さんを迎える社会は、少子高齢化といった人口問題やさまざまな情報の氾濫、そしてロボットや人工知能の出現など、大きな変化が起きています。こうした中で新しい仕事につく皆さんにとっては、つらく厳しいことも予想されますが、叡智と努力で切り抜け、分析と深く考える力を駆使して、山ほどの情報の中で何が重要かを見極め、社会の変化に対応して新しい人生を切り開いてください。また、こうした中である時期、多少ゆとりの出る時も来るでしょう。そうした時には、自分より貧しい人、弱い人たちがいることに気づき、できる範囲で手を差し伸べるような、そうした人生を歩んで行ってください」と社会人としての心構えを述べました。
 続いて来賓を代表して、本学園の監事で東日本銀行代表取締役頭取の石井道遠氏が、「価値観が多様化し個性が重んじられる社会にあっても、社会に出る皆さんはまず、そこで共通している社会常識をわきまえた言動を心がけてください。
 一方で、皆さんは異なる意見や文化を尊重しながら議論を尽くすことや、大勢とは異なる意見であっても積極的に主張することを通じて解決策を見出すことを学んできたはずです。このような姿勢はこれからの日本社会の改革には不可欠であり、社会を担う一員として積極的な参加と貢献をされることを期待します」と祝辞を述べました。
 式ではこのあと、医学部の相澤陽太さんが「先輩たちとの出会いの一つ一つが何事にも代えられない宝物です。杏林大学の名前の由来にもなった中国の医師・董奉は、己の利を投げ打って患者の命を救い続けてきました。皆様も、どんな荒波も乗り越え、医学・保健・総合政策・外国語の各分野で、その能力を発揮し、現代の董奉としてたくさんの人をお救いください」と送辞を述べました。
 これに対し、卒業生を代表して外国語学部の重田麻佑さんが「はじめは不安を抱いた大学生活でしたが、新たな考え方や感性に多くの刺激を受け、経験したことのない喜びを得ることができました。これから私たちが進む道は平坦な道ばかりではないでしょう。しかし、私たちが進む道は自分で決めたものであり、日々努力を積み重ね、杏林大学で学んだことを『人に』、『社会に』還元することができる立派な社会人になって再び母校を訪れたいと思います」と答辞を述べ決意を誓いました。
 式の後、卒業生は各教室に別れ、一人ひとりに学位記や卒業証書が授与されました。
このあと卒業生たちは、杏の花や前日に開花が発表された桜がほころび始めた構内で同級生や家族と記念写真を撮ったり、井の頭キャンパスに戻って先生や後輩たちと交歓のひと時を過ごしていました。