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救急医学の大田原助教 米・ショック学会で若手研究者賞受賞

 6月9日から12日まで、米国・アリゾナ州スコッツデールで開催されたShock Society Annual Conference 2018(米国ショック学会年次総会2018)で、本学医学部救急医学教室の大田原正幸助教が、Travel Award(若手研究者賞)を受賞しました。
 Shock Society Annual Conferenceは、「ショック」の分野に従事する多くの臨床および基礎研究者が世界から参加する学術集会で、このなかで大田原助教は「熱傷における好中球の自発的遊走能を用いた自然免疫モニタリング(Innate Immune System Monitoring by Spontaneous Neutrophil Migration after Burn Injury)」の研究発表を行いました。
 重症度の高い熱傷において、敗血症を早期に診断し適切に治療を開始することは容易でなく、救命率を低下させる要因となっていますが、大田原助教は米国ハーバード大学医学部との共同研究で、小体積のものの動きを把握するマイクロ流路(Microfluidic device)システムを用いて白血球の一種の好中球の動きを評価することで、重症熱傷において、より早期に敗血症を診断しうることを報告しました。この研究成果は重症熱傷治療に寄与する事が期待され、国際学会でも高く評価されました。
 受賞を受けて大田原助教は、「この度は名誉ある賞を頂戴し光栄です。ご指導いただいた山口芳裕教授をはじめ、諸先生方に深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みとして、より多くの重症の方々を救命できるよう研究を進めて行きたいと思います」と話しています。

賞を受けた大田原助教(中央)と学会会長ら

賞を受けた大田原助教(中央)と学会会長ら

2018.06.19