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突然の地震に対応 総合防災訓練を三鷹キャンパス、付属病院で実施

 8月30日から9月5日までの防災週間に合わせて、8月31日(金)に医学部付属病院と三鷹キャンパスで総合防災訓練を実施しました。
 訓練は、「東京湾北部でマグニチュード7.3の地震が発生し、震度6強に見舞われた三鷹市では、多数の被災者が発生した」という想定で行われ、各部署での発災時訓練、病院災害対策本部の設置運営訓練、消火等の体験訓練と3項目の訓練を実施しました。
 14時に地震発生の非常放送が構内に流れると、各部署で身の安全確保や避難経路・被害状況の確認など初動対応訓練を行い、第2病棟2階に設置された病院災害対策本部へ次々と報告をしました。
 病院災害対策本部では、病院長、救急科医師等を筆頭に、診療科・事務部門からなる約20名の職員が、人や施設の被害状況、各診療科で対応可能な医療者の人数など、各部署から寄せられた情報を逐次集計し、「近隣の商業施設から負傷者10名搬送」、「日本DMAT(災害派遣医療チーム)からヘリコプターを含めた2隊の受入れ要請」など、刻々と寄せられる課題に対して迅速に対応を検討し、指示を出すなど、本番さながらに緊迫した雰囲気の中で訓練が進められていきました。

病院災害対策本部で各部署からの報告を取り纏め

病院災害対策本部で各部署からの報告を取り纏め

対応を検討する市村病院長・対策本部長等

対応を検討する市村病院長・対策本部長等

対応可能な各部署の医療従事者数を集計

対応可能な各部署の医療従事者数を集計

診療放射線科では医師、技師等18名が訓練を実施

診療放射線科では医師、技師等18名が訓練を実施

 また、学園本部、大学、病院で構成される自衛消防隊は、非常放送と同時に院内防災センター前に参集し、三鷹キャンパス各部署からの被害報告を取りまとめていきました。
 センタープラザでは、参集した150名以上の職員が三鷹消防署の協力の下、消火器を使用した初期消火訓練や放水体験、煙体験、起震車の体験を行い、災害時の心構えや対応力を強化しました。

センタープラザで放水訓練

センタープラザで放水訓練

室内に充満した煙を体験

室内に充満した煙を体験

起震車で震度7の揺れを体験

起震車で震度7の揺れを体験

講評する市村病院長

講評する市村病院長

 訓練後の講評として、市村正一病院長は、「今回の防災訓練で気づいた課題は、できるだけ早急に災害対策マニュアルに反映させ、災害に備えていきましょう」と職員へ呼びかけました。防災訓練を視察した秋葉洋一三鷹消防署長は、「各部署が真剣に取り組み、機敏に動いていた姿が頼もしく感じられました。災害時には、出火防止が重要になります。夜間・休診時の災害対応や、患者さんの安全確保など、これからも各部署で万全を期していただきたい」と述べました。
 最後に、防災訓練の検証役を務めた山口芳裕 災害対策委員会委員長・高度救命救急センター長は、「災害医療コーディネーターなど東京都の災害時のシステムを理解した上で連携できるよう、皆で勉強していきましょう。今回浮き彫りになった課題を、一つひとつ改善し、皆で災害対策への備えを充実させていきましょう」と呼びかけ、訓練は終了しました。

秋葉三鷹消防署長からの講評

秋葉三鷹消防署長からの講評

課題を指摘する山口災害対策委員会委員長

課題を指摘する山口災害対策委員会委員長

2018.09.03