保健学部臨床工学科4年の青木拓史さんが、10月27日から28日に幕張メッセ国際会議場で開催された「第9回関東臨床工学会」で、最優秀演題賞(学生部門)を受賞しました。
発表のタイトルは「模擬シャント内血流量測定システムの基礎研究~血管径の影響について~」です。慢性維持透析患者は血液透析を行うためには前腕の動脈と静脈をつなぐ「シャント造設術」が必要で、効率よく血液透析を行うためにはシャント内の血流量が十分に保たれていることが重要です。この研究では、透析用の穿刺針に電極アダプタを取り付けて高周波電流を流し、電気的インピーダンス(抵抗)値の変化からシャント血流量を計測する装置を開発しました。血液透析中に簡単な操作でシャント血流量の計測が行えること、血管の内径や穿刺間の距離にも影響されないことが高く評価されての受賞となり、今後の実用化が期待されています。
青木さんは「半年間の集大成としてこのような結果が残せて、とても嬉しいです。学会での発表はとても良い経験になりました。御指導をいただいた副島昭典教授、須田健二講師、菊田雅宏助教、そして大学院生の柏木ともかさんに感謝いたします」と受賞の喜びを語っています。