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決意を新たに -医学部付属看護専門学校 第43回戴帽式を挙行

 医学部付属看護専門学校の第43回戴帽式が、11月17日(土)に三鷹キャンパス松田記念館で開催され、93名の2年生が看護の道を歩む決意を新たにしました。ナースキャップは、時代の流れと共に医療の現場で使用されることはなくなりましたが、看護の精神を象徴するものとして、学生が将来の道を歩むための儀式で用いられています。

 式では、はじめに大瀧純一学長が式辞を述べ、「患者に寄り添う看護を行ったナイチンゲールは、豊富な知識で分析を行い、近代看護の母、看護教育の母とも呼ばれています。これから病院で専門的な実習に臨む皆さんは、患者さんに必要な援助を見極め、計画し、実践するという科学的なものの見方を学んでいってください。それと同時に実習は、自分の知識やコミュニケーションの未熟さを認識する第一歩でもあります。まず、自分の相手をしてくれる患者さんに誠意を示し、患者さんから多くを学んでください。これから立派な看護師となり、社会で活躍してください」と激励しました。
 続いて戴帽の儀として、教員からナースキャップが贈られ、学生が一人ずつ壇上のナイチンゲール像から“献身の心”を表わした火を手元のキャンドルへ灯していきました。その後、全員でナイチンゲール誓詞を唱和し、献身への誓いを新たにしました。

大瀧学長からの式辞

大瀧学長からの式辞

 岡島康友看護専門学校長は訓辞として、「ランプの貴婦人といわれたナイチンゲールは、火を灯しながら患者一人ひとりを診てまわりました。皆さんは本日キャンドルに火を灯し、その精神を受け継ぐことで、看護師になる気持ちを強くできたのではないでしょうか。本校は、将来の閉校に向けて今年度から新入生を受け入れていないため、皆さんは最後の戴帽生です。今日の体験を有意義なものにしていってください」と呼びかけました。
 来賓祝辞として、看護専門学校杏会の澤井美穂会長は、「おもう心」をテーマに語りかけ、「相手に声をかけるだけで、安心感や信頼感を与えられる看護師になってください。深い知識と技術を研鑽するとともに、患者さんを思う心を大切にしてください。そして先生方が伝えた思い、先輩方から受け継いだ思いを大切に、看護師の道を歩みはじめてください」とはなむけの言葉を送り、同窓会から花束が贈呈されました。

岡島校長からの訓示

岡島校長からの訓示

澤井杏会会長からの来賓祝辞

澤井杏会会長からの来賓祝辞

 在校生代表の3年生森本有佳里さんからは、自身が実習で学んだことを元に、「患者さんの思いを無駄にしないよう、確かな技術と知識の修得、人間力の研鑽に励んでください。自分を支えてくれる指導者や仲間を大切に、学びの多い実習をしてください」と励ましの言葉が贈られました。
 それを受け、戴帽生代表池田香帆さんは、9月に実施した基礎実習で得た学びに触れながら、「最後の戴帽生として、学校の名に恥じぬよう高い志を胸に、患者さんに寄り添える看護師になれるよう研鑽していきます」と、力強く誓いの言葉を結びました。
 最後に、決意を新たに、戴帽の歌を斉唱して式典は終了しました。

3年生森本さんから励ましの言葉

3年生森本さんから励ましの言葉

戴帽生代表池田さんから誓いの言葉

戴帽生代表池田さんから誓いの言葉

2018.11.19