3月27日から29日に新潟市の朱鷺メッセで開催された第124回日本解剖学会総会・学術集会(会頭:日本歯科大学新潟生命歯学部、影山幾男教授)で、医学部3年の澤田月杜さんと、木本裕介さんが研究発表を行いました(発表当時は2年)。
澤田さんは「総指伸筋における破格例の報告と支配神経の解析」と題し、学生実習中に発見した母指に向かう腱の破格例(本邦では3例目)について報告しました。肉眼観察はもとより、透明化標本ならびに免疫組織化学的手法を用いて観察し、その運動についても斬新な考察を展開しました。
木本さんは「ピロリドン固定解剖体における腹腔鏡下内視鏡観察―腹腔鏡手術手技修練への応用にむけて」と題し、ホルマリンフリー固定遺体に気腹操作を施して臨床と同様の手技による腹腔鏡観察結果を報告しました。従来の解剖とは異なる「体内からの解剖学」を提唱する礎となりました。
この2人に限らず、多くの学生が様々な領域の研究に参加し、将来「研究意欲を備えた医師」として活躍することが期待されます。