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保健学部 木村雅彦准教授 日本熱傷学会学術奨励賞を受賞

 保健学部理学療法学科の木村雅彦准教授が、2018年度「日本熱傷学会学術奨励賞」を受賞しました。
 この賞は、熱傷治療に関する我が国最高峰の学会である日本熱傷学会が、学術誌「熱傷」に掲載された論文の中から毎年選考します。今回は木村准教授の論文のみが受賞論文として選出され、5月22日から24日まで北九州市小倉で開催された第45回日本熱傷学会総会学術集会において授賞式が行われました。

 木村准教授の受賞論文は「熱傷患者に対するリハビリテーションに関する診療ガイドラインの現状」(熱傷 44巻3号 pp109-119. 2018.09)で、我が国の重症熱傷診療に携わる第一線の理学療法士5名による共同研究の成果を筆頭著者としてまとめたものです。重症熱傷患者に関する診療ガイドラインやシステマティックレビューが各国から発表されていますが、これらに対して、ガイドラインの質を吟味する評価ツールを用いて客観的かつ多角的な評価を行い、我が国の熱傷診療ガイドラインには現在は未だ収載されていないリハビリテーションに関する項目やクリニカルクエスチョン(CQ)を盛り込むことを提起する内容です。この着眼点の新規性や先見性に加えて、今後の学会ガイドラインに対する意義深い方向性を与えたことが、日本熱傷学会において高く評価されましたたものと考えています。

 木村准教授がこの日本熱傷学会学術奨励賞を受賞するのは、本学医学部付属病院リハビリテーション室勤務時代に続いて2度目です。木村准教授は、「病院勤務時代の熱傷診療を通して、常に困難な目標に対してチームの総力を結集して挑み続けることで、立ちはだかる障壁に穴を穿ち前に進むことを教えていただきました。ご指導ならびにご協力をいただきました尊敬するすべての皆様に心より感謝を申し上げます。今後も熱傷診療の質の向上に貢献できるよう努力します」と話しています。

理学療法学科教授 中野尚子

2019.5.30