国際交流を目的とした四川大学(中国・四川省成都市)のUIP(University Immersion Program)が、6月29日から7月10日まで開催され、私たち中国語学科の3・4年生15名が参加しました。
このプログラムは四川大学が世界各国の様々な地域の大学を招待し、国際交流を行う大規模なプログラムです。中国語学科の宮首弘子(張 弘)教授が四川大学の卒業生であることから、本学も招待して頂き、日本語学科の学生約30名と交流しました。
プログラムでは両国の若者が関心を持つテーマを取り上げた討論会や互いの言語による課題発表を行ったり、宮首先生による同時通訳の講義が行われたりしました。校外研修では、成都市にある中国企業や日系企業イトーヨーカ堂を見学したり、四川省の文化や歴史の名所、博物館などを巡りました。また、寿司や水餃子を皆で作るなど、四川大学の学生との交流を深めただけでなく、互いの国への理解も深めることができました。
討論会では中国の学生と日本の学生に分かれ、「タピオカ」、「自撮り」、「Tik Tok」について意見交換をしました。この討論会で私が一番印象に残っていることは「自撮り」についての両国の考えの違いでした。中国側の学生たちの「SNSで1日に何枚もの自撮りを載せる友人をどう思いますか?」という質問に、日本側の学生は「自撮りを全くしない」という意見が出ました。中国の学生からは「家で暇な時に自撮りをする」といった意見が出たため、私たちはとても驚きました。日本人は周りの人に合わせる人が多いという特徴が「自撮り」にも表れていることが分かりました。
四川大学には、まだ日本に行ったことがない学生が多かったのですが、流暢な日本語で自己紹介や発表をする姿にとても驚きました。それと同時に、学んできた日本語を積極的に使って話かけてくる姿を見て、私たち日本人の学生もこれまで以上に学ばなければいけない点だと思いました。
最初は互いに緊張していましたが、プログラムを通じて打ち解けてくると、放課後に一緒に買い物をしたり、ご飯を食べに行ったりと、プログラム外でも交流を深めることができました。
成都での12日間はとても充実した時間を過ごすことができ、良い経験となりました。この場を借りて今回のプログラムを準備し受け入れてくださった四川大学の先生方や学生の皆さん、実施に関わっていただいた杏林大学の先生方や職員の皆さんにお礼を申し上げます。ありがとうございました。
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