8月31日に東京都で開催された令和元年度糖尿病性神経障害を考える会学術講演会で、保健学部理学療法学科の村松 憲准教授が優秀演題賞を受賞しました。
受賞の対象となった発表は、1型糖尿病を発症したラットの大脳皮質運動野に生じた萎縮を回復させるために行う運動療法によって生じる中枢神経内の可塑的変化について報告したものです。
糖尿病に対する運動療法は、糖尿病そのものの改善を目的として実施されていますが、合併症である神経障害とそれに起因する運動障害を改善するための運動療法に関する研究はほとんど存在しませんでした。本研究結果は、糖尿病に起因して中枢神経に生じた機能障害が、運動療法によって改善可能であることを示唆するものです。
受賞を受けて村松准教授は、「糖尿病性多発神経障害の簡易診断基準の提唱など、糖尿病神経障害の理解と普及をリードしてきた当会の名誉ある賞を受賞できて、大変光栄です。今後も努力していきたいです」と抱負を語っています。