本学肉眼解剖学教室の松村讓兒特任教授の永年にわたる献体活動への貢献に対し、この活動を推進している白菊会連合会から感謝状が贈られました。
献体とは、大学の医学部・歯学部での人体解剖学の教育や研究と、これを通じた医学の発展に役立てるために、自らの遺体を提供することを登録しておくものです。
白菊会連合会は、昭和30年から続いていたこうした活動を継続発展させるため大学が連携して平成16年に設立しました。現在は本学や東京大学、日本大学など9大学の医学部・歯学部12学部が加盟していて、献体を登録している方は年々増えて全国で30万人を超えています。
12月1日(日)、東京・品川で今年度の白菊会連合会の総会が開かれ、献体を登録している会員ら約600人が参加しました。また、本学医学部の1~2年生の有志50人余りが運営の補助にあたりました。
総会では、物故会員に黙祷を捧げたあと、当番担当校の本学の大瀧純一学長が、「医学生にとって、解剖実習は医学教育のなかで初めて直面する重要で大きなステップであり、これに献体という形でご支援いただく皆様に厚く御礼申し上げます」と感謝の言葉を述べました。
このあと白菊会連合会の小林靖会長から、これまでの活動に対し、松村讓兒特任教授ら3人に感謝状が贈られました。
松村教授は、連合会の設立に尽力し、平成16年の設立時から会長代行を、平成21年から5年間は会長を務め活動の発展に大きな貢献をしてきました。
松村特任教授は「これまでかかわってきたものとして正直に大変うれしく思います。これも先人や登録をしていただいている会員の皆様のおかげと改めて感謝申し上げます」と話しています。