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卒業生の景山さん、ユニセフ本部での仕事について特別講義

外国語学部を卒業し、現在、国連児童基金(ユニセフ)のニューヨーク本部で働く景山健さんが6月18日、特別講義を行いました。特別講義は、井の頭キャンパスからZOOMで行われ、自宅学習中の総合政策学部と外国語学部の学生105人が受講しました。この講義は、景山さんから一時帰国の連絡を受けた総合政策学部の川村真理教授が、担当する授業の一コマを特別講義として行われました。

景山さんは、卒業後、米国でMBA(経営学修士)を取得。日本国内で財務の専門性を活かした仕事に携わったのち、南スーダンなどで人道支援活動を行い、2017年からユニセフ本部の財務に関する業務をしています。
特別講義では、国連機関の構成やユニセフが約190の国・地域で行う栄養不良の治療、予防接種、安全な水の供給、教育機会の提供などの取り組みを、写真を交えて紹介しました。

講義のあと、景山さんは学生がチャット投稿した質問に応じました。子どもの教育支援や差別をなくすための取り組みへの質問には、タジキスタンでの学校のバリアフリー化を紹介しました。また、コロナ期間中にユニセフが重視したことへの質問には、途上国や難民キャンプでの感染拡大の防止をあげ、引き続き衛生状態の改善支援に取り組むと答えました。他にも、印象的だった仕事や大学時代に力を入れたことなどの質問に一つひとつ丁寧に回答しました。
最後に、景山さんは学生にむけて、「国際協力は、“知る”ことから始まります。世界で何が起きているのか、その原因は何か、そこで生活する人たちはどう考えているのか、そうしたことを調べたり、人から話を聞いたりしてみてください」と呼びかけました。また、自身が国連職員を目指して、学生時代に英語の勉強や学部を越えて国際協力に関係する授業を受けたことにもふれ、「将来の目標に向かって、逆算して今できることをしてください。大学には多くの先生がいます。自分の進路に近い研究をしている先生にぜひ相談をしてください」と学生たちを激励しました。
景山さんに特別講義を依頼した川村教授は、先輩が世界で活躍している姿は、学生にとって励みになる、と話しました。そして、「景山さんが学部の異なる私の研究室を訪ねてきてから15年。どんなことも厭わず、周囲をひきつける性格と持ち前の行動力は、いまも変わらないようです。国連職員としてこれからも力を発揮してほしい」と話しました。

2020.6.22

ZOOMで講義をする景山さん

ZOOMで講義をする景山さん

南スーダンでの活動

南スーダンでの活動

機会があればまた学生に話をしてほしいと話す川村教授(左)

機会があればまた学生に話をしてほしいと話す川村教授(左)