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大学院の野地夏美さん、日本臨床細胞学会総会で優秀演題賞受賞

 大学院保健学研究科保健学専攻博士前期課程2年の野地夏美さん(指導教授:島田厚良、指導教員:大河戸光章)が、第61回日本臨床細胞学会総会春期大会で優秀演題賞を受賞しました。同大会は2020年6月20日から7月19日までWeb開催され、参加登録者数7,215名、総ページ閲覧回数247,297回と盛会でしたが、多数の演題の中から野地さんの「HPV 多重感染症例における単一異型細胞のHPV status」が優秀演題賞のひとつに選ばれました。
 本研究で野地さんは、細胞診塗抹標本からManual microdissectionによって単一細胞を採取する手技を考案し、単一細胞レベルでのヒトパピローマウィルス(HPV)の遺伝子型を同定した結果、異型細胞ごとにHPV遺伝子型が異なることを明らかにしました。このことは、細胞の形態学的特徴から感染したHPV遺伝子型を推定できる可能性を示しています。欧米の子宮頸がん検診では、HPV-DNAテストが一次検診となり、細胞診はHPV陽性女性のトリアージ法となっています。野地さんの研究は、トリアージ細胞診において新たな情報を提供できると期待されます。研究をまとめた論文は国際学術誌に投稿しており、野地さんは「一日も早くパブリッシュされることが楽しみです」と話しています。

2020.9.1
保健学研究科 教授 島田 厚良




賞状を手に笑顔の野地さん

賞状を手に笑顔の野地さん