医学部白衣式が11月14日三鷹キャンパス松田記念館で行われ、4年生106人に新しい白衣が授与されました。
白衣式は、学生が先生から白衣をかけてもらい、誓いの言葉を全員で唱和して良き医師になることを誓うもので、1993年に米国コロンビア大学でWhite Coat Ceremony(ホワイトコートセレモニー)として始まりました。
今年はコロナ禍の中での挙行となりましたが、全員がマスクを着用し、それぞれの席も離し、また出席できなかった保護者のためにインターネットでの中継を行なうなど、十分に感染対策を施しました。
式では始めに大瀧純一学長がお祝いの言葉を述べ、「臨床実習を通し、患者さんや治療に対する考え方だけでなく、指導してくださる先生の後姿をしっかりと見て、あるべき医師の姿を学んで下さい」と挨拶しました。
渡邊 卓医学部長は「誠実に、真摯に学ぶ姿勢を持って患者さんに接すれば、必ずみなさんに協力してくれます。ぜひ病院での実習を実りあるものにしてください。そして今日の白衣式で新たにした医師への志をこれからも忘れずにいてください」とはなむけの言葉を贈りました。
また、市村正一医学部付属病院長は「病院で実習する以上、学生気分からは抜け出してください。白衣を着れば医師として見られるということを肝に銘じ、言動・行動に十分注意し、感染予防に留意し、臨床実習に励んでほしい」と伝えました。
白衣を贈った同窓会を代表して幾瀬 貫会長は「白衣を着ると周りのみなさんは偉い人を見るような目で見てくれるようになりますが、それで勘違いをしないでください。みなさん自身が評価されているわけではありません。医師として尊敬されるように自身を磨いてください」と励ましの言葉を贈りました。
このあと白衣授与が行われ、訪れた家族や教職員が見守るなか、出席した103人の学生が舞台に上がり、胸に「KYORIN UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE Student Doctor」のワッペンと個人の名前が刺繍で施された白衣を先生からかけてもらいました。
白衣の授与後、杏林大学医学部医学教育学特任教授の赤木美智男氏が臨床実習の意義・心がまえと医のプロフェッショナリズムをテーマとした特別講演を行ないました。
講演の後、白衣を身につけ、全員で臨床現場に臨む者としての決意をこめた誓いのことばを、今年に限っては発声を控え、胸のうちで唱えました。
例年ならば最後に校歌を斉唱しますが、今年は会場に流すに留め、白衣式を終えました。