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脳神経外科塩川教授を会長に日本脳卒中学会学術集会 開催報告

 医学部脳神経外科学教室 塩川芳昭教授を会長に、第45回日本脳卒中学会学術集会が8月23日(日)から9月24日(木)に開催されました。以下にご報告いたします。




第45回日本脳卒中学会学術集会 会長
杏林大学医学部脳神経外科学教室 教授
塩川芳昭


 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍のなか、本来は2020年3月開催の予定であった第45回日本脳卒中学会学術集会(副会長の一名は本学脳卒中医学教室の平野照之教授)を、なんとかオンラインで開催することができました。
 例年同様に第49回日本脳卒中の外科学会および第36回スパズムシンポジウムと合同でSTROKE 2020として国内最大の脳卒中関連学術集会となり、また本年は新たに第7回日本心血管脳卒中学会(こちらの会長も平野先生)も同時開催といたしました。
 当初は、脳卒中・循環器病対策基本法の施行後最初の学会ということもあり、STROKE 2020の統一テーマ“脳卒中 力をひとつに(Unity in Diversity)”のコンセプトのもと、基礎と臨床のリンク、集学的医療の最適化、多職種・多領域によるチーム医療の集大成などを目指しておりました。しかしながらCOVID-19の深刻さが深まるにつれて3月の予定開催が8月の延期開催、縮小開催の計画を経て誰もが経験したこともない完全Web開催になり、統一テーマも“脳卒中 力をひとつに、新型コロナへも” に修正を余儀なくされました。そして、現在にいたるCOVID-19の遷延・拡大も想定して、学会プレ企画としての定期的なCOVID-19に関する情報提供や「緊急シンポジウム」も実施いたしました。
 お蔭をもちまして、招待講演9件、シンポジウム65件、一般口演779件、一般ポスター1,169件等、計2,500件近い発表をライブないしオンデマンドで配信でき、最終的にはSTROKE 2020全体として参加登録者は6,300名を越え、アクセス総数は17万7千件に達しました。

横浜港を背景に、撮影時のみマスクをはずしたスタッフ集合写真

横浜港を背景に、撮影時のみマスクをはずしたスタッフ集合写真

 このSTROKE 2020をひとことで総括すれば、COVID-19禍でも現状のweb開催機能を最大限に活用して従来型学会の再現を試みた「壮大な社会実験」といえる側面もありました。この経験をふまえ、「新しい日常」下での学術集会のあり方について論じたSTROKE 2020開催記録・確定プログラム集も作成しています。
 COVID-19感染は今なお終息の見通しが立ちませんが、STROKE 2020の開催にご支援いただいた多くの皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

2020.10