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感染症医療人材養成事業の取り組みとしてVR体験会を実施

 本学は、令和3年3月に文部科学省の「感染症医療人材養成事業」に採択されたことを契機とし、医療用シミュレータを活用した感染対策教育、連携医療機関の遠隔教育、およびVR(virtual reality:仮想現実)の映像教材を活用した実践教育を柱とする、感染症に関する新たな教育プログラムを開始しました。
 COVID-19を含む新興感染症への対応においては、院内感染を防止しつつ持続的に高度医療を提供することが求められます。このようなニーズを見据えて構築された本教育プログラムは、感染症に関する高度な知識を身につけた医療人材の養成を目的とした教育に広く活用されることが期待されます。


 この新しい教育プログラムの本格始動に先立ち、医療VRにおいて先進的な取り組みをされている(株)ジョリーグッド社の協力のもと、3月29日(月)にVR体験会を実施しました。
 医学部および保健学部の学生や、感染症診療にかかわる医師・看護師など66名がVRゴーグルを装着し、感染症対策やノロウィルス対応に関する360°カメラで撮影された映像教材を体験しました。体験後のアンケート調査では、「現場にいるような感覚で学習することができ、授業や紙媒体で学習するより実践に強い学習ができると思った」「現場での体験をVRで擬似的に体験することで、実際の場面でも落ち着いて行動できるのかなと思います」と言った感想が寄せられました。


 本学では今後、患者の視点を重視した感染症対応などに関するオリジナルのVR映像を撮影し、医学部の臨床実習はもとより、看護学生教育や、感染症の現場で働く医師・看護師の感染症教育における研修用教材などに活用する予定です。

ジョリーグッド提供機材

ジョリーグッド提供機材

2021.4.23
医学部物理学教室 准教授 大谷宗久