平形教授が日本網膜硝子体学会第24回盛賞を受賞

 医学部眼科学教室 平形明人教授が、日本網膜硝子体学会の第24回盛賞を受賞しました。学会賞である本賞は、日本の網膜剥離治療で先駆的業績を残した盛 新之助氏を顕彰して「盛賞」と名づけられ、網膜硝子体疾患に関して貢献した功労者を毎年1名表彰しています。

 受賞した平形教授は、12月3日から4日に開催された第60回日本網膜硝子体学会総会で、自身がこれまで追求してきた「病理組織を意識した網膜硝子体手術」について受賞講演を行いました。
 先天視神経乳頭異常に伴う網膜剥離や強度近視牽引黄斑症への治療について触れました。乳頭黄斑ピット症候群に対してはガスタンポナーデや光凝固を併用しない治療法を、故樋田哲夫先生、故田野保雄先生と歩まれた朝顔症候群に対するcyanoacrylate glueを併用した治療法の開発、さまざまな網膜硝子体疾患について病理組織から得られた情報から常に病態解明を意識してきたことについて話しました。
 また、1999年に高度専門医療を遂行するために日本で初めてとなるアイセンターを故藤原隆明先生、故樋田哲夫先生と共に尽力して本学医学部付属病院に設立したことについても触れました。
 さらに、杏林アイセンターが、網膜剥離の治療では症例数、治療成績共に国内ではリーダーシップをとるに至った経緯と当院での網膜剥離の術式の変遷についても紹介し、特に硝子体手術の開発者である故Robert Machemer先生が推し進められていた低視力者に対するロービジョンケア(視覚リハビリテーション)が重要であることを講演しました。
 これらを遂行するには「恩師や米国Duke Eye Centerへの留学時代に培われた海外の友人、同僚、パラメディカルとの総合力がないと成しえなかった」とコメントしています。

受賞講演を行う平形教授

受賞講演を行う平形教授

平形教授と眼科学教室一同

平形教授と眼科学教室一同

2021.12.21
医学部眼科学教室