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消化器内科学 クローン病患者に対する第3相国際共同治験の成績が「The Lancet」に掲載

 杏林大学医学部消化器内科学教室は、「中等症から重症のクローン病患者に対するリサンキズマブ(抗IL-23p19モノクローナル抗体)の第3相国際共同治験」に参加しています。この度、寛解導入試験と維持試験の2つの成績が、世界で最も評価の高い医学雑誌の一つといわれる「The Lancet」に5月28日付けで掲載されました。

 IL-23p19蛋白を標的とした治療は皮膚科領域の乾癬などで先行していますが、本試験により炎症性腸疾患の分野で初めて有効性が確認されました。

 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)は、厚生労働省により難病に指定されている疾患です。その分子標的治療は目覚ましい勢いで進歩しており、現在も数多くの治験が行われ、その多くは国際共同治験の体制をとっています。

 現在、本学医学部消化器内科学は主だった国際共同治験にほぼ全て参加しており、その実績は国内外で評価されています。
 今回、私が著者に含まれていることもそういう背景があることが理由です。一生懸命治験実施に協力してくれた医局員、治験管理室並びにコーディネーターの方々、そして何より参加していただいた患者の皆さまに感謝いたします。
 今後も炎症性腸疾患(IBD)治療の発展のために、治験に積極的に参加し、国際的に杏林のプレゼンスを高めていきたいと思います。


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*The Lancet:
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