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救急医学教室吉川助教が日本熱傷学会 学術奨励賞を受賞

 医学部救急医学教室の吉川 慧任期助教の論文が、日本熱傷学会2021年度学術奨励賞を受賞しました。論文は、学会機関誌「熱傷」に掲載された「広範囲熱傷患者における人工真皮の有用性」です。
 本学医学部付属病院高度救命救急センターでは、熱傷患者へ人工真皮を積極的に活用した治療を行っています。2016年には総熱傷面積(TBSA)96%の熱傷患者、2017年には総熱傷面積86%熱傷患者に対し、人工真皮を最大限に活用することで、救命に成功しています。
 今回の論文では、人の皮膚のみを移植したケースと人工真皮のみを使用したケースについて、過去12年分のデータを比較検証しました。その結果、重度かつ広範囲熱傷患者において、人工真皮であっても合併症や治療の予後などに有意な差は認められず、人の皮膚移植と同等の効果が期待できる可能性があるという、意義ある報告となりました。
 授賞式は、7月28日に慶應義塾大学三田キャンパスで開催された第48回日本熱傷学会総会で行われました。吉川任期助教は、「今回の受賞を励みに、今後も臨床・研究に精進して参りたいと思います」と抱負を述べています。

左:吉川助教、右:同教室海田講師

左:吉川助教、右:同教室海田講師

2022.8.3