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炎症性腸疾患(IBD)患者のコロナ禍での行動変容に関する研究がJournal of Gastroenterologyに掲載

 厚生労働科研難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班(研究代表者 久松理一)のプロジェクトである「J-DESIRE」が、Journal of Gastroenterologyに1月6日付けで掲載されました。本誌は、日本消化器病学会の公式英文誌でインパクトファクター7.527と消化器領域では世界のトップ10に入る雑誌です。
 J-DESIREプロジェクトは、日本人炎症性腸疾患患者さんの新型コロナウイルス感染症禍における行動の変容を3,000人を超える患者さんへのアンケート調査により明らかにしたものです。日本各地の医療機関で協同したこの調査は、杏林大学医学部付属病院の患者さんにも多数協力をいただきました。炎症性腸疾患の患者さんは様々な免疫抑制治療を受けていますが、新型コロナウイルス感染症が拡大する状況において、どのような不安を抱え、あるいは同感染症に関する情報をどこから入手していたのかなど医療体制や社会構造に関する課題を3,000人を超えるアンケート調査から明らかにしました。
 非常に貴重なデータであり、新たなパンデミックや災害時に対応できる医療体制構築に役立つと考えられます。

●掲載論文は:こちら


2023.1.10
杏林大学医学部消化器内科学教室 教授
厚生労働科研難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班 研究代表者
久松理一