本学医学部救急医学教室 山口芳裕教授は、台湾政府の招聘により6月12日、13日に台北市で開催された災害対応のシンポジウムに参加しました。このシンポジウムは、特殊な災害が発生した際の救護や応急処置について、日本の専門家から見識を得ることを目的に開催されたものです。
本学医学部付属病院の高度救命救急センター長でもある山口教授は、東京消防庁特殊災害支援アドバイザーなども務め、テロなどに対する救急施策の助言や救護指導を行うなど、特殊災害(NBCRE)の専門家であることから、日本の元東京消防庁防災部長などと共に招聘されました。
シンポジウムでは、台湾の警察、地方自治体の消防関係者、医師等、多分野から参加したおよそ200人の専門家に対して、銃や爆撃による市民の負傷に対する医療対応の教育講演や特殊災害に関する特別講演を行うほか、止血法の実技指導を行いました。
山口教授は、「台湾を取り巻く厳しい国際情勢のなか、真剣に聴講いただきました。今後もできる限りの貢献をしたいと思っています」と話しています。