第98回日本医療機器学会大会が6月29日から7月1日までパシフィコ横浜で開かれ、保健学部臨床工学科 中島章夫教授が優秀発表賞を受賞しました。
中島教授の発表論文のタイトルは「RFIDアンテナ種類によるパッシブタグ読取り精度の検討」で、医療機器の管理に、パッシブタグを用いたRFID(受信した電波でICチップが動作するもので製品の管理などに用いられている)システムを利用しようとするものです。研究では、医療機器への安全性が検証された市販のパッシブタグを用いて、フラットタイプと汎用型の2種類のアンテナによる読取り精度を検証。パッシブタグを用いたRFIDシステムは、既報告と比べてタグの電池交換などのメンテナンスが不要となる利点が挙げられるほか、アンテナの種類とタグの種類との組合せにより読取り精度に違いがでることから、医療機器の形状や内部構造を考慮したタグの選択が必要であると結論づけました。
審査の結果、論文の価値(新規性や独創性、社会的ニーズなど)、発表方法の充実度(発表の分かり易さ)等が考慮され、全113の一般演題の中から優秀発表賞に選ばれました。
■中島教授のコメント
歴史ある学会大会にて栄誉ある賞を得られたことを糧に、さらに教育・研究に取り組み、後進の指導と臨床工学分野における医療技術の発展に尽くしていきたいです。ご支援いただいた多くの皆様に心から感謝致します。