11月2日に井の頭キャンパスで開催された第23回日本血管血流学会学術集会で、本学保健学部の臨床工学科(臨工)、臨床検査技術学科(臨検)の学生達が若手研究者セッションで研究発表を行い、最優秀賞などを受賞しました。発表した演題は、今年度の卒業研究で各グループが取り組んだものです。
本研究室は、臨工と臨検の教員と学生で構成され、様々な生理現象を超音波検査で解析したり、新たな検査機器の開発を行っています。4年生達は、各々のテーマで研究活動の過程を学び、学内の発表会で報告し最終的に卒業論文を完成させます。十分な結果が得られた場合は学術集会などでもその成果を発表し、外部の先生方から様々なご意見をいただくことで更なる成長へと繋がっています。
【表彰者】(各演題の筆頭演者に授与)
1.最優秀賞: 池田晴哉 (臨工4年)
2.優秀賞: 池田真優 (臨工4年)
3.奨励賞: 神保万琳 (臨検4年)、大和田宗資 (臨工4年)、福田勇斗 (臨工4年)、坂戸夏稀 (臨検4年)
~ 最優秀賞 臨床工学科4年 池田晴哉さん コメント ~
この度は、最優秀賞を受賞し大変光栄です。これまでの研究成果を学術集会で発表できたこと、様々な先生方からご意見をいただけたことはとても貴重な経験でした。取り組んできた研究が実を結び、成果として認められたことに大きな達成感を感じています。本研究を進めるにあたり、ご指導くださった原島先生をはじめ、装置を開発したDreaME Lab&Co.の石黒様、共同研究者の阿部広大さん、研究グループの皆様には心より感謝しております。今回の受賞を励みに、今後もこの経験を糧に自分の知識と技術を高め、将来の目標に向けて一歩ずつ努力していきたいと思います。
~ 優秀賞 臨床工学科4年 池田真優さん コメント ~
著名な先生方が多く集まる学会で発表の機会を得たことは非常に光栄でした。大変緊張しましたが、とてもやりがいがありました。研究テーマの月経前症候群(PMS)は新しい視点であると参加者の皆さんに評価していただけました。これまでご指導を賜った先生方に心から感謝申し上げます。瀬井先生は、考えが異なっても否定することなく、「エビデンスを持ってきて」と考察の根拠となる論文を検索する大切さを教えてくださいました。共同研究者の木村有花さんと成果を形にできたことも今回の受賞につながったものと確信しています。ありがとうございました。
【研究グループの発表演題】
1) 光電脈波センサを使用した脈波伝播速度 (pulse wave velocity: PWV) システムの開発と臨床応用への検討
池田晴哉 (臨工4年)、阿部広大 (臨工4年)
2) 心エコー検査を用いた食事摂取負荷による循環動態・心機能変化の評価
神保万琳 (臨検4年)、油座琢磨 (臨工4年)、角田智耶 (臨工4年)
3) 女性の月経周期に伴う腹部血流の変化と月経前症候群の関連
池田真優 (臨工4年)、木村有花 (臨検4年)
4) コーヒー摂取による脳と腹部の血流変化
大和田宗資 (臨工4年)、坂井陽南 (臨検4年)、安井穂乃香 (臨検4年)
5) 食後の昼寝が血行動態におよぼす影響 − 座位の昼寝による効果 −
福田勇斗 (臨工4年)、野口なつ (臨検4年)、布留智美 (臨検4年)
6) 足浴後の腹部血流について
坂戸夏稀 (臨検4年)、渡貫真衣 (臨検4年)、引地 史 (臨工4年)
【指導教員】原島敬一郎 准教授 (臨検)、瀬井依子 助教 (臨検)、芝﨑翔平 助教 (臨検)、坂田好美 教授 (臨工)、岸野智則 教授 (臨工)