外国語学部観光交流文化学科では、地域の観光資源に触れ、心身ともにリフレッシュし、明日への活力を得る観光形態である「ウェルネスツーリズム」の研究・教育を進めています。同学科の専門科目である「ウェルネスツーリズム実習」(担当 小堀貴亮教授)では、現在、医療と観光を融合した「メディカルツーリズム」を学んでおり、11月15日に本学医学部付属杉並病院を見学しました。小堀教授の報告を記載します。
「ウェルネスツーリズム実習」の一環として付属杉並病院を見学
近年、円安の影響もあり、日本の観光地ではオーバーツーリズムといわれるほど世界各国の人々で賑わいを見せていますが、中には日本で医療・診療を受けることを目的とした訪日外国人も増えてきています。
2024年度後期の「ウェルネスツーリズム実習」は、「メディカルツーリズム」をテーマに学んでいます。受講生は、「温泉学」や「観光衛生論」など、医療系学部のある本学ならではの特色ある観光の学びを修得するとともに、保健学部リハビリテーション学科の石井博之教授の指導により「医療」と「観光」を組み合わせた新しい旅の形の提案に向けた学びも深めています。
そのような中で、メディカルツーリズムにおいて重要な役割を果たす「医療施設」の実態を把握するため、2024年4月に開院した本学医学部付属杉並病院を見学しました。予防医学センターや外来の各施設を見学したほか、外国人患者の受入れ対応や多言語対応の掲示物の説明を受けるなどして地域の中核医療機関としての役割や機能、外国人を含む患者さんが安心して受診できるためのしくみを知ることができました。また、学生たちは三鷹の杏林大学病院とともに、医療を通じた地域社会への貢献度の高さを実感していました。
見学を通じて、観光と医療の融合についての大きなヒントを得るとともに、本学の学生として、改めて「杏林」の由来や建学の精神について考える貴重な機会となりました。