総合政策学部の3年生を対象に企業の採用選考の過程を模擬体験してもらう就活トライアルのイベントが今年度も7月1日(土)に井の頭キャンパスで本番さながらに実施されました。
この就活トライアルは学生に企業か公務員の一方を選択させた上でエントリーシートを送らせ、グループディスカッション、集団面接という採用選考の重要な過程を実際に模擬体験してもらおうと総合政策学部が5年前から毎年2回実施している本学独自のユニークな試みで、今回が今年度1回目です。
イベントは学生を午前の部と午後の部の2班に分けて同じ内容で行われ、いずれも最初に就活トライアルの段取りについて全体説明がありました。
続いて各プログラムに移り、このうちグループディスカッションでは1組8人から9人のグループに分かれた学生たちが司会、書記、タイムキーパー、発表者の役割を決めた上で、あらかじめ決められたテーマから1つを選んで討論を行いました。例えば、「会社を選ぶ基準」というテーマでは学生たちが意見交換の後、「働く環境」、「人間関係」、「資格取得などへの支援」などを結論としてまとめて発表しました。これに対して、外部企業から招いた審査員が「各自が自分の意見を述べて羅列的にまとめただけで議論が深まっていない」とか「意見を述べすぎても、またほとんど述べなくても駄目」などとグループディスカッションの難しさを講評で説明していました。
また、集団面接では同じく外部審査員が3人1組で臨んだ学生たちに自己PRや自分の短所、学生時代に力を入れたことなどについて質問しました。これに対して、学生たちは質問項目に緊張しながら答えていましたが、「概ねよい」と評価された学生がもちろんいた一方で、3年生になってまだ間もなく就職活動へのイメージがわかないことを反映してか「話し方が淡泊だ」とか「背筋が伸びていないなど姿勢に問題がある」といった指摘を受ける学生もいました。
このほか、就活トライアルではリクルートスーツの着こなし方などを学ぶ身だしなみ講座や、よい言葉遣い、お辞儀の仕方などを学ぶマナー講座なども並行して開かれました。
参加したある学生は「グループディスカッションも集団面接も実際の形式で体験するのは初めてだったので大変緊張して疲れました」と感想を述べていました。
外国語学部でも英語・中国語学科が同じように企業の採用選考を模擬体験する今年度1回目の就活シミュレーションのイベントを7月8日(土)に実施することになっています。
2017.7.3
キャリアサポートセンター