本学の就職活動研究会に所属する学生6名が2月22日、都内の中小企業を訪問し、職場を見学するとともに社員との交流を深めました。
これは東京都の「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」の制度を利用して行われたもので、就職活動研究会に所属する総合政策学部と外国語学部の1、2年生6名が参加しました。
一行はまず午前中に武蔵村山市に本社のある「多摩冶金株式会社」を訪れ、山田真輔副社長から事業内容について説明を受けました。「多摩冶金」は1951年に設立された従業員120名の企業で、金属製品を熱処理、つまり熱の力で硬くしたり粘りを持たせたりする事業を行っていて、ボーイング社やエアバス社の旅客機をはじめ日本のロケットのエンジン部品などを手がけています。工場見学では、金属を高温で熱した後、水の中に入れて急速に冷却する「焼き入れ」や、より低い温度で再加熱する「焼き戻し」の実験も披露され、学生たちは実際に金属に手を触れながら効果を確かめました。この後、本学からの内定者も含めた若手社員との懇談の場が持たれ、仕事の内容から就職活動の仕方まで話題が及んでいました。
午後は立川市に本社の在る「株式会社メトロール」を訪問し、松橋卓司社長から事業内容について説明を受けました。「メトロール」は、1976年に設立された従業員128名の企業で、産業機械に使われる超精密センサーで世界のトップクラスのシェアを占めています。注目されたのは同社の経営方針で、松橋社長はクラウドサービスを利用することで間接部門をなくしたことや製品開発や新卒採用は部門の垣根をこえたプロジェクト体制で実施すること、海外の市場開拓でも新人に任せることなどを紹介しました。工場見学の後の懇談会には松橋社長も参加し、こうした経営方針をめぐって学生からの質問を受けていました。
参加した学生は「期待以上に面白かった」とか「またほかの企業も見学したい気持ちになった」と口々に感想を話していました。