海外での事業展開などグローバルな活動を行っている企業の担当者を招いて、求められる人物像や人材の育成方法などを聞く「グローバル企業セミナー」が、10月23日に井の頭キャンパスで開かれました。
このセミナーは、キャリアサポートセンターと国際交流課の共催で開いたもので今年が2回目です。総合政策、外国語、それに保健の3つの学部の学生51名が出席したほか、総合政策の学生72名がオンラインで参加しました。
講師には3つの企業の担当者を招き、このうち電子部品の専門商社「グローセル」の採用担当者は、仕入先のメーカーが国内外に及び、販売のため海外に6拠点を持っていることを説明した上で、「社員の海外研修制度により語学力と日本とは異なる習慣など異文化を理解する力を養うことに力を入れている」と述べました。
またアメリカでの日本人学生のインターンシップ事業を運営している「ライトハウス・キャリアエンカレッジUSA」の代表は、プログラムの策定から宣伝広報、ホストファミリーの開拓まで日米双方で多岐にわたる仕事をこなさなければならないことから、求める人物像として「想定外の事態を受け入れられる心のしなやかさ、自分の武器となる専門性が重要で、語学力はツール=道具に過ぎない」と指摘しました。
さらに大手電機・電子機器メーカー「ソニー」の採用担当者は「人の心を動かしたり、人と人をつないだりするなど人を軸にした事業」を展開していて、海外40カ国以上に1500名の駐在員を派遣していることを説明した上で、「心を強く持ち何でも受け入れられる力が必要で、まずは海外を歩いてみること。その先に何かある」として学生に海外留学を勧めました。
このあと企業ごとのグループに分かれて懇談の場も設けられ、参加した学生からは「グローバルな仕事にはどのような人や能力が必要なのか、ぼんやりしたイメージしかなかったが、よくわかって良かった」、「自分の将来への参考になった」といった感想が寄せられました。
キャリアサポートセンター
2020年10月28日