大学生活を始めたばかりの1年生にも、早い時期から就職や卒業後のキャリアについて考えてもらおうという講座が6月20日に開かれました。東京しごとセンターから神谷敏康さんを講師に迎え、対面とオンラインであわせて25人の学生が話を聞きました。
神谷さんは「就職はまだまだ先のことだと感じているかもしれないが、就活を終えた先輩たちが口々に言うのは、早い時期から準備をしておけばよかったということだ。それは資格取得や面接練習のことではなく、将来を意識しながら大学生活を有意義に過ごすことだ」と述べて、自分のキャリアについて考えながら普段の授業やクラブ活動など大学生活を送ることが就職活動の準備になると強調しました。
そのうえで、キャリアづくりの要素として➀自分に対する気づき②自分の価値観の明確化③継続的な学び④周囲へのかかわり(ソーシャルスキル)⑤環境や変化への適応力の5つを挙げ、例えば「気づき」では、これまでの経験や知識の確認から始め、自分にふさわしい働き方や暮らし方を考えてみるなど、具体的な方法を説明しました。
最後に参加者は、ありたい自分、将来のキャリアに向けて、今、自分にできることをワークシートに書き出し、講師からは、「どんな一歩でもいいので、まず踏み出すことから始めて欲しい」と背中を押されていました。
キャリアサポートセンターが開く就職ガイダンスは、この日の1年生向けで今年度の学年別ガイダンスをすべて終了し、今後は就職活動の状況にあわせて開く対策講座などを希望者が受講して就職力を磨きます。