地方就職希望者に「ＬＯ活」セミナー

　地方就職には出身地に戻るＵターンや出身地以外の地方に移るＩターン、出身地近辺に戻るＪターンなどがありますが、普段、東京の大学で学んでいる学生にとっては情報が少なく就職先企業の選択肢が狭くなりがちです。7月12日のセミナーには、地方就職を考える若者を応援する厚生労働省の「ＬＯ活」＝「Ｌｏｃａｌ就活プロジェクト」から講師が派遣され、ＵＩＪターンを目指す学生や働く場所にこだわらずに就職先を探している学生など９人が対面とオンラインで話を聞きました。（録画視聴の申し込みが他に14人）
　講師は、大都市圏と地方では、生活にかかる費用や通勤時間など暮らし方に違いがあり、自分の価値観に照らして考えることが大切だと述べた後、地方での企業選びの方法を説明しました。この中で、地方の企業は採用数が少なく採用コストがかけられないため、学生の方から情報を集める工夫が必要で、全国企業の地方支社や地方発の大手有名企業は大手の就職サイト、古くからの地場産業や独立系のモノづくり企業は地元の就職サイトやハローワークなど、複数のサイトを組み合わせて情報収集することを薦めていました。
　また地方企業が集まる就活イベントは地元だけでなく首都圏での開催もあるので活用することや東京都内にある各自治体の相談窓口で直接聞いてみるのも役に立つとアドバイスしていました。そして最後に、地方就職では業界研究、企業研究に加えて、地域研究も必要になるため、時間をかけて準備することがとりわけ大切だと強調し、「ＬＯ活」ポータルサイトなどを利用した早くからの取り組みを促していました。参加した学生からは、地方公務員として就職した場合は、その自治体に住むべきなのかという具体的な質問も出て、地方就職への意欲をうかがわせていました。