起業家の話を聞くことで自らの就職やキャリアについて考えてもらおうというセミナーが7月21日に開かれ、オンラインを含め13人の学生が参加しました。講師には就職、転職、起業を経験し、現在は女性活躍推進を支援する株式会社ウーマンカレッジ代表取締役の黒田佳奈子さんをお招きしました。
黒田さんは、将来ブライダル関連の会社を起こそうと、まず、起業の力が身につきそうなコンサルティング会社を選んで就職し、さらに自分が苦手な分野を鍛えるために2回転職したということです。この間に会社の看板で得た人脈や社内の同僚・同期のつながり、会社の責任でやらせてもらえる挑戦や失敗、それに会社という集団の中で鍛えられたレジリエンス・耐性などが、その後の会社経営に役立っており、就職したことが起業のためには良かったと強調しました。
黒田さんは、これまでに3回起業しましたが、中には経営についての意見の食い違いで会社を去る苦い経験もあったなどと紹介したうえで、若さは大きなアドバンテージであり、どの程度なら耐えられるのかリスクを考えながら、若いうちから挑戦しようと呼びかけました。
就活セミナーでは珍しい起業家の講演とあって質問が相次ぎ、当初のブライダル会社を起こしたい気持ちは今でもあるかと聞かれた黒田さんは、「ブライダル会社は手段で、目的は幸せな家族を増やすことだ。女性が子育てをしながら仕事と両立させて笑顔になれる。それを支援する今の会社で手段は違うが目的を実現した」と述べて、起業によって思いを果たすことができたと締めくくりました。
参加した学生からは「起業はハードルが高いと思っていたが考え方が変わった」「完璧でないと動かないことが多かったので、稚拙でも動いてみようと思った」「縁を大事にすることや失敗を恐れないことなど、プロの言葉を聞いて勇気をもらった」など、キャリアについて考えるきっかけになったという声が多く聞かれました。
7月21日
キャリアサポートセンター