就職先選びへ　学内企業研究セミナー

　来年春に本番を迎える就職活動に向けて、業種や会社選びの参考にしてもらおうと学内に企業の担当者を招いて説明を聞く「企業研究セミナー」が始まりました。今年度は、来年1月までの毎週月、水、金曜日に1日1社ずつ、あわせて30社がオンラインで登場します。
　初日の10月4日には、特産品の開発や販売を通した地域活性化事業を手掛け、静岡県熱海市に本社を置く株式会社ＴＴＣを招きました。まず採用担当者が事業内容について、しいたけなど地元特産の農産物を加工した商品を開発してブランド化、運営する道の駅など物販施設での販売まで自社で一貫して行うビジネスモデルを紹介し、一般的には別々の会社で行うことを様々な職種の社員が関わって一社で一元的に行うことで、地域の魅力に「想い」を乗せている、と他社との違いを強調しました。
　続いて2002年に杏林大学を卒業し、山梨県にあるグループ会社で社長を務めている榊原由さんが登場し、学生時代に鎌倉で人力車を曳いていて観光に興味を持ちＴＴＣに入社した経緯を紹介した後、「地域の『人』に焦点を当てた商品づくりにワクワクしている。皆さんがパフォーマンスを発揮できる舞台を整え、多くの卒業生とともに待っている」と述べて、就職先としての検討を呼びかけました。
　この日のセミナーにはオンラインと視聴用の教室であわせて7人の学生が参加し、そのうちの1人は「和気あいあいとした会社の雰囲気がよくわかった。学内のセミナーには過去に本校から採用の実績がある会社が出てくるので、この後も興味を持っている観光やホテルの業界を見ていきたい」と話していました。
　今年度の学内企業研究セミナーは、オンラインでの開催の他、来年1月には、多くの企業を一堂に集めた対面での合同企業研究セミナーも予定しています。