杏林祭にあわせて10月29日に保護者向けの就職ガイダンスが開かれました。このガイダンスは例年、保護者会の総会で開いていましたが、コロナ禍で総会自体の開催がないことから、今年は杏林祭のイベントの一つとして開いたものです。杏林祭の他のイベントにあわせて訪れた保護者も含め257人の参加者が詰めかけて用意した教室だけでは足りず、急きょ、隣の教室にもオンラインで中継しての開催となりました。
第1部として、まずキャリアサポートセンターの真野靖久センター長(外国語学部教授)が「就職環境と本学の就職状況について」と題して講演しました。この中で真野センター長は、大学新卒者求人倍率がコロナ前を上回る水準に回復して売り手市場になっているものの、企業規模や業種によっては難関企業も多く、希望する企業に就職するには本人の努力とともに、保護者の理解や協力が欠かせないと強調しました。また、学生の就職活動を支えるキャリサポートセンターの支援体制やイベントも紹介し、学生の積極的な活用を保護者からも働きかけて欲しいと呼びかけると、参加者は熱心にメモを取っていました。
講演に続き第2部として、キャリアサポートセンターの相談ブースを使って保護者を対象とした個別相談会が開かれました。「保護者として子どもの就職活動にどこまで関わるべきか」「他の学生はどのように就職活動を進めているのか」「講演で紹介された就職支援システムについて、親としても知っておきたい」など幅広い質問が寄せられました。中には学生本人も交えた親子での参加もあり、あわせて36組53人がキャリアサポートセンターを訪れ、予定時間を大きく越えて熱心に相談していました。
ガイダンスに参加した保護者は、「就職に関する最新の情報を先生から直接聞くことができて良かった」「自分の子ども以外の学生の動きも知ることができて安心した」などと話していました。