総合政策学部の3年生が来年春の就職試験本番に向けて集団面接などを体験する「就活トライアル」が11月11日に行われました。これは全員必須のキャリア科目の授業のひとつとして毎年春と秋に行われているもので、就職試験対策の中でも、1人では準備しにくい集団面接とグループディスカッションを体験しました。
このうち集団面接は、企業で実際に採用にあたっている担当者が面接官を務め、学生が3人ずつに分かれて、事前に提出したエントリーシートをもとに面接を受けました。春に続く2回目のトライアルとあって、志望理由やこれまでに直面した困難の紹介などは言葉がスムーズに出ていましたが、中には面接官から「身の丈にあった」という表現は限界を感じさせるので、自分の可能性をアピールする表現に変えようとか、業界研究だけでなく職種研究を深めて自分の強みにつなげようなどと実践的なアドバイスを受ける学生もいました。
また5~6人に分かれて行ったグループディスカッションでは「AIの導入で日本の社会はどう変わるべきか」など与えられたテーマに対し、学生たちが、その場で司会者、書記、タイムキーパーなどの役割を決めて25分間の議論を行ない、結果を発表しました。講師は、「企業の採用担当者は、発表内容をもとにチームとして評価するのではなく、議論への関わり方や発表に至るプロセスで、それぞれが果たした役割を評価の対象にしている。そこが個人の考え方を見極めるための面接との違いだ」と、企業が採用試験にグループディスカッションを導入している理由を考えたうえで参加することを薦めていました。
学生達は集団面接やグループディスカッションを記録したビデオや面接官からの講評をもとに就職試験対策を重ね、来年春の本番に臨みます。