就職活動に欠かせない企業研究の進め方を学ぶセミナーが11月14日に開かれました。「価値ある企業の見つけ方・探し方」と題したこのセミナーには、来春に就職活動本番を控えた3年生を中心に、対面とオンラインであわせて17人が参加しました。講師は企業側の視点で学生の就職活動を指導している人事採用コンサルタントの小澤明人さんが務めました。
小澤さんは、企業の採用担当者は、会社説明会に参加した学生が、その企業を研究してきたか、何も準備せずに参加したかを見抜いて自社への熱意を図っているとして、企業研究の必要性を強調したうえで、具体的な研究の進め方を説明しました。まず、自分だけの企業価値を見つける方法として、就職情報サイトを目的に応じて使い分けることや「インターンシップ」や説明会を通じて企業価値を感じ取ることを薦めました。このうち「インターンシップ」については、3年生の夏がピークと見られていたものの、とにかく学生と会わないと判断できないと考えた企業が、ルールで決められた5日間以上のものだけでなく短期間のものも含め秋から冬にかけても次々に開こうとしている。学生からすれば知らない仕事の魅力を発見することや働き方・働く価値の多様性を見ることができ、3年生でもまだ間に合うので積極的に参加しようと呼びかけました。
また、企業のホームページを深堀りして研究する方法を紹介し、消費者目線でなく情報の提供者目線で、目立たないところにある企業情報などを探すことやBtoB企業の取引先向けのホームページにある難解な専門用語を調べておけば最終面接で役に立つなどとアドバイスしました。
そして最後に、企業研究の3つのポイントとして、「技術・サービスのこだわり」「マーケットの成長と変化」「会社の沿革や社長の出身」を挙げ、それぞれの項目に着目して検索することで事業の価値と優位性を見つけ、価値ある自分だけのNO.1企業を探そうと企業研究への取り組みを求めていました。
参加した学生からは、「企業研究は難しいと思っていたので参加したがポイントが判った」「就職活動は企業の立場で考えると取り組みやすいことに気付かされた」などの声が聞かれました。キャリアサポートセンターでは、企業研究の方法を学ぶセミナーと並行して、10月から1月にかけ、およそ60社を個別に招いて業界や企業についての説明を聞く企業研究セミナーを開いています。