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[海外研修]タイ研修(2017/2/3〜2/13実施)

2016年度 タイ研修から帰国した学生の体験記を紹介します。


渡航期間:2017.2.3~2017.2.13
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外国語学部観光交流文化学科 松本暁登

 私は、フエナムウン村に行ってホームステイを通して人の温かさに触れた。見ず知らずの日本人を嫌な顔一つせずに五日間も泊めてくれた。食事の際には私のお皿に入っているご飯がなくなると、すぐにご飯をよそいに来てくれ、食べきれない量のおかずをだしてくれた。初日から村の人々なりのおもてなしを受け、村全体が私たちを歓迎しているように見えてうれしかった。私たち日本人が全く同じ状況で、見ず知らずの外国人に同じようなおもてなしができるのだろうか。昔の日本なら、同じようなおもてなしをすることが出来たかもしれないが、今の日本は厳しいような気がする。なぜなら、今の日本人は携帯やスマートフォンなどを利用して多くの人とつながっているように見えるが、実際のところつながっていないからだ。昔のほうが家の近所との交流が多かったに違いないし、地域間の結びつきが強かったように思える。何かあれば近所で手伝い、協力し合える環境がフエナムウン村にはある。私は村の人々全員が、村の子供たちを見守っているようにも見えた。日本は、フエナムウン村よりも発展していて断然便利だが、今日本人に失われてきているものがその村にはあった。日本の政治家は国の発展のために科学技術に力を入れ、いかに便利な世の中にするのかを考えているのかもしれない。しかし、日本人に「人とのつながり」の文化が希薄化しているようにも思える。この人とのつながりというものは科学技術と同様に大切な存在ではないだろうか。日本人にも人とつながる力がある。日本人は地震などの大きな災害に見舞われると、互いが被災者にもかかわらず力を合わせ、手を取り合い協力する。これは良き日本の文化である。文明の発達につれ失われていくものはいくつもあるが、変化のすさまじいこの時代とうまく付き合うことは大切なことである。
 タイ研修に参加し、ボランティアとは何かを考えたがいまだ答えが見つからなかった。そんな簡単に答えを見つけ出せるような問題ではないと思う。今後、日本国内でもボランティア活動に参加し、残りの大学生活でその答えを見つけ出したい。そして、私自身が実際にタイに行き、様々な体験をすることによってタイの魅力に触れることが出来、日本の魅力、強みとは何かを考えさせられた。そのうえ、実際にその地に出向くことによってその地の現状を学ぶことが出来た。また、インターネットや書物に頼るだけでなく、現地を訪れて自分の目で見ることの重要性にも気づかされた。たった10日間のタイ研修は、私にとってとても貴重な経験になっただけでなく、また違った視点から物事を考えられるようになった。