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上海外国語大学留学から帰国した学生の体験記を紹介します

2018~2019年度 上海外国語大学に留学した学生の体験記を紹介します。


渡航期間:2018.9~2019.1
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外国語学部中国語学科 齋藤 香織

 この留学を通じて、意識を切り替えることができました。大学のイベントの中に、中国人と留学生のグループで、上海市内を散策するという活動がありました。私のグループのメンバーは、中国人、キルギス人、韓国人でした。共通言語が中国語だったので、一日中、中国語で、お互いの国の交通事情、気候などの話をしました。こんなに濃密に中国語で話したことはあまりなかったので、とても疲れました。ですが、この機会をきっかけに、積極的に中国語で話そうという意欲が出てきました。
 上海の歴史を少し知ることができました。上海は、現代的な建物が沢山建てられているイメージですが、所々に昔ながらの建物が残っていたりします。上海外国語大学の周りには、魯迅公園や戦前日本人が多く住んでいた所があります。また、魯迅などの文化人の住居が並ぶ道もあり、昔の上海を垣間見ることができました。東方明珠や森ビルなどがある浦東地区は、昔田んぼがある郊外だったそうです。昔まで畑があった所は、今では立派な高層マンションや一軒家が建っているので、発展の早さを感じることができました。
 上海には、動物園が2箇所あります。一つは、虹橋空港に近い上海動物園で、もう一つは郊外にある上海野生動物園です。野生動物園では、動物の赤ちゃんを見ることができ、パンダが沢山います。サファリパークもあり、バスは入場料に含まれているので、無料で乗ることができます。機会があれば、また行きたい場所です。




渡航期間:2018.2~2019.1
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外国語学部中国語学科 飯田 結加

 中国に行ってまず感じたのは私が一年生のうちに学習した中国語だけでは現地で会話を思うように成り立たせることができないということでした。たった一言の質問でもその一言を何といえばいいのかわからない、相手の一言や一単語を聞き取ることができないなど外へ出かけるたびに多くの言葉の壁を感じました。留学先での授業が始まってからは外国人の友達ができたことで中国語を使う機会がとても増えて、同じレベルの中国語でお互いに内容を理解しやすく習った中国語が少しずつ日常で使えるものになっていきました。しかし簡単な会話で話が弾んでもそこから話が続かず、理解できる範囲での会話が少なくとてももどかしさを感じました。前期の授業では先生が説明で時折英語を使っていましたが、後期には英語を使うことがほぼなくなり学期初めは理解できないことが多々ありまだまだ中国語を聞き取る力はあまりついていないのだなと思いましたが、学期末にはその中国語も理解できるようになり自身の上達を感じることができました。
 後期は新しい日本人のクラスメイトと学校の近くのカフェで知り合った日本語を勉強している中国人と一週間に一回ほど会ってお互い中国語、日本語を教えあっていました。少人数で会話をし、間違った使い方を直してもらうことによって間違った理解を教科書の例文ではなく自分の言葉を使って正すとこができ、授業以外でも中国語を身に着ける良い機会でした。
 留学の終わりには杭州に旅行へ行きました。この旅行で道を聞いたり、駅の場所を聞いたりと街中の沢山の中国人に話しかけました。留学に行ってすぐの時は道を聞いても説明を十分に理解できず相手の方を困らせてしまう事があったりもどかしさを感じましたが、最後の旅行のときは自分が聞きたいことを相手が理解できなくても言い方を変えて伝えられたり、他にも電車やバスを待つ間にちょっとした世間話もできたりと、自分の中国語のレベルがこの1年で上がったことが実感できました。また、私のイメージとして日本人は中国人に対してあまり良い印象をもっていないことが多く、私自身もそういった印象が少なからずありました。しかし実際に接してみるとそんなことはなくむしろ困っていると声をかけ助けてくれたり、誰に道を尋ねてもゆっくり説明してくれ、目的地が遠かったり見つけにくい場所だとわかりやすいところまで一緒に行ってくれたりととても親切で中国人に対する印象も留学に行って変わりました。
 私は大学入学当初留学を考えていませんでしたが、留学に行ってみて日常で中国語を使うからこそ実際に生活で使う中国語がどんなものなのか、日本での学習だけでは補いきれないものを知り、身に着けることができました。また、中国の文化や中国人の人柄なども実際に中国に行くことで知ることができ良い体験になったと感じました。





渡航期間:2018.2~2019.1
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外国語学部中国語学科 中野 恵

 私は上海外国語大学に2018年2月~2019年1月の約1年間留学に行きました。日本で見られない光景がたくさんあり、様々な経験をすることができました。上海自体とても住みやすくほかの都市よりも交通やキャッシュレス技術が発達しているため、留学には大変相応しい場所だと思います。観光スポットはもちろん、歴史的建造物も多いので実際に自分たちの目で直接中国の文化や歴史を感じることができます。
 個人的にオススメしたい場所は、観光スポットとして最も有名な外灘です。上海外国語大学の虹口区キャンパスから地下鉄で15分なので、気分の晴れない時やどこか出かけたいなと思った時に気軽に行くことができます。
 虹口区キャンパスに通っている生徒の大半は外国人留学生ですが、中国人学生も通っています。地元の方々もキャンパス内の食堂や校庭を利用しているので、日常生活の中で中国人と交流する機会はあります。私が思っていたよりも中国人はみんなフレンドリーな性格で話しやすく、お互いの国の情報をたくさんすることができました。
 個人的に最初は授業のテンポが少し早いなと感じましたが、徐々にスピードに慣れてきて授業が楽しいと思うようになりました。個人的には、授業内に行われた各国の祝日や芸能人についてのプレゼンの発表が一番印象に残っています。日本にはないことだらけで終始驚いてばかりでした。
 クラスメイトの国籍はバラバラなので、基本中国語でコミュニケーションをとります。そのため、クラスメイトとの交流が自然とスピーキング力の向上に繋がりました。クラス会を開いたり、旅行に行ったり、大変有意義な時間を送れました。
この留学生活で、世界の広さと現状を目の当たりにしたと同時に自分の視野を広げることができました。ここから弾みをつけて今後更に努力していきたいと思います。





渡航期間:渡航期間:2018.2~2019.1
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外国語学部中国語学科 星野 真紀

 私は2018年2月から2019年1月までの約1年ほど中国留学をしていました。中国は上海で生活していました。留学したての頃は何をして良いのか全くわからずただ周りの様子を伺いながら生活していました。日が経つにつれクラスメイトとも仲良くなり出かけたり交流することが多くなりました。私が前期に所属していたクラスは初級だった為、クラスメイトも英語を使うことが多く中国語を学ぶ環境にありながら英語の方が使うことが多くなるという環境に少し悩んでもいました。そのため自分で外に友達を作りに行かなければならないと思うようになりました。私は中国に親戚もたくさんいるので親戚の家に行き中国語を使う機会を増やしたり、日中交流会に参加するなどして自ら中国語の活躍の場を広げていきました。私が通っていた上海外国語大学は、私が通っていたキャンパス自体が外国人留学生用のキャンパスだった為、現地の友達を見つけるのにも少し苦労しましたが自分から外へ出かけては交流を取るのもとても楽しかったので良い経験になりました。
 私は夏休みの期間も日本には帰らず親戚の家でお世話になっていた為中国の文化を肌で感じることができました。寮にいる時とでは全く違う生活を送れて充実していました。中国人は朝が早く夜はとても早いです。朝は7時には起こされて親戚と共に朝市に出かけます。朝市は、住宅街の道路の両端にたくさんのお店が並んでいて、朝のみ行っているようでした。新鮮な野菜やお肉など、様々なものが売られておりとても賑わっていました。朝から人々の賑やかな声と活気がその街を表しているようで、素敵だなと思いました。
 中国で生活していて日本との違いに驚いたことはたくさんあります。まずは接客などに対して驚きました。日本ではお客様は神様としておもてなしされていますが、私が思うに中国は逆だと思います。スーパーや飲食店などどこへ行ってもそうですが、店員さん側がお客様よりも偉い関係にあると感じました。もちろん接客が丁寧なお店もありましたが、ほとんどの店では店員さんはとても偉い立ち位置にいるのだなと感じました。他には電車などに乗る時です。日本では必ず降りる人を待ってから乗りますが、中国では関係なしです。降りる人がいようと我先にと乗っていくように思います。一種の椅子取りゲームのような感じです。他にも、基本的に中国のトイレにはトイレットペーパーが付いてなかったり、特に水回りはあまり綺麗とは言えないような感じでした。これらには特に驚きと国の違いを感じました。
 留学生活で楽しかったことはクラスメイトと遊びに行くことや、友達と旅行に行くことです。私は中国の南京、北京、青島、蘇州、広州に遊びに行きました。中でも一番の思い出は青島です。海辺の町で、街並みはヨーロッパのような感じです。街自体とても綺麗でまるで中国ではないかのように思いました。青島はとても有名な労山という山に登ったのですがそこから見える景色は絶景でした。今まで見たこともないような、本当に言葉にできないような美しさで感動してしまいました。山登りは2時間以上かかりとてもキツイものだったのですが、そこから見える景色を見ただけで全ての疲れは飛んで行ってしまうほどに素晴らしかったです。
 この留学期間にたくさんのことを体験できて本当に充実した一年でした。





渡航期間:2018.2~2019.1
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外国語学部中国語学科 三上 由希

 私は上海外国語大学に約1年間留学していました。最初はとても不安でしたが、現地での生活が始まってからは時間がた経つのが本当に早くあっという間の留学生活でした。
 最初の授業の日は今でもとても記憶に残っています。とても緊張して1人で席に座っているとタイから来たクラスメイトに「私の隣においで!」と声を掛けられ隣に座りました。そのクラスメイトとはクラスも1年間一緒でその日から最後まで毎日隣で授業を受けました。授業終わりにはご飯を食べに行ったり遊びに行ったりもしました。もしあの時声をかけてくれていなかったら私たちは親しくなっていなかったかもしれないので彼女にはとても感謝しています。
 クラスには様々な国籍の方がいるため授業ではお互いの国の文化などを紹介する機会があり、知らなかったことをたくさん知ることができとても楽しかったです。クラスはそれぞれのレベルに振り分けられるため最初は先生の話を聞き取るので精一杯で大変でしたが、日本では授業を全部中国語での授業が少ないのでリスニングの力を伸ばすことができる良い機会でした。前期と後期で先生は変わるのですが2人の先生に同じ言葉を言われました。その言葉とは「日本人はなぜ授業中に発言しないの?恥ずかしいから?間違えても大丈夫だよ!」です。他の国のクラスメイトと比べて日本人の学生は自ら授業中に発言や質問をする人が圧倒的に少なかったです。私も間違っていたらどうしようという不安と自分のスピーキング力に自信が無かったため中々授業で発言や質問をすることができませんでした。ですが授業でもっと発言や質問をできていたら中国語力がもっと伸びていたと思い今ではそれが後悔の一つとなっています。
 私は自分の中国語力を伸ばすために先生にスピーキングパートナーを紹介してもらい週1で会っていました。私のスピーキングパートナーは日本語を独学している大学院生の方でした。スピーキングパートナーがいたことにより放課後中国語を話す時間が増えたのと分からないことをお互い教えあったりしたためとても勉強になりました。スピーキングパートナーは去年から独学で日本語を勉強し始めたと言っていたので私が中国語を始めた時期と同じくらいでした。勉強を始めて1年とは思えないほどリスニングもスピーキングも上手で驚きました。スピーキングパートナーは私と日本語で会話をする時勉強したばかりの単語や文法を積極的に使おうとしていて自分も真似しなきゃと思いました。
 中国語を話す機会を増やしたいと思ったら旅行に行くのもいいと思いました。私は留学中に杭州、北京、成都、澳門に行きました。旅行では自然と沢山中国語を話さなくてはいけない機会があるため授業で学んだ旅行で使う言葉を実際に使うこともできとても勉強になります。それに新たな出会いもあるかもしれません。私は旅行で訪れた場所で数人と友達になり今も連絡を取っていて旅行に行ってよかったと思っています。
 留学生活を通して語学力を伸ばすことだけではなく、新たな出会いなどもありとても良い経験になりました。自分の人生の中でとても濃い1年になりました。





渡航期間:2018.2~2019.1
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外国語学部中国語学科 室谷 優佳

 1年間の留学生活を終えて、語学の成長はもちろん、多くの貴重な経験や体験をした。私が中国語学科に入った理由は日本語以外の語学を少し学べたらいいなという軽い気持ちからだった。そのため、特別中国語に興味があるわけではなかった。そのような軽い気持ちで始めた私がまさか中国留学をするとは思わなかったが、留学を勧めてくれた母や友達に感謝したい。
 留学前の私の中国語力は全くなく、上海に行った直後も店の店員が何を聞いているのか、先生が何を伝えているのか聞き取ることも返すことも出来なかった。だが、数ヶ月経つと耳慣れし少しずつだが相手と受け答えが出来るようになった。
 この留学で特に成長したところは会話力である。留学前は、谢谢や对不起などの簡単な単語しか言うことが出来ず、杏林大学での授業中に習う中国語のフレーズを何度習っても覚える事が出来なかった。しかし、身近に中国人がいる環境で常に中国語を聞き、耳慣れさせ、口癖にすることでやっと中国語を話すことが出来るようになった。日本にいる時は、日本語を話せる中国人の先生に中国語を教わっていたため、日本語でも伝わるからいいやという自分に甘い気持ちで授業を受けていた。だが、周りに中国人しかいない環境では日本語が通じず、嫌でも中国語を使わなければいけなかったからこそ会話力が上がったと思う。
 今回の留学生活で学んだ事は多くある。まず、生まれや育ち、言語も違う外国人と仲良くなれるということだ。今まで外国人と交流する環境がなく、共通言語である英語も話すことが出来なかった。そのため、外国人とは仲良くなれないというイメージがつき、自分から積極的に話しかけようという気持ちにはなれなかった。しかし、同じ言語を学ぶことにより会話する機会が増え、外国人だからという固定概念を覆した。また、外国人ではなくその人自身と向き合うことができた。日本人以外の信頼できる友達が作れたことは嬉しい。そして、そのような環境にいれたことに感謝している。
 次に、中国人のイメージについてだ。留学前の私の中国人に対するイメージは悪かった。その理由は、ニュースや新聞などの記事に載っている中国人の言動の悪さである。しかし、実際はそういう人達ばかりではなく温厚で親切な人が多かった。例えば、留学生に対して聞き取りやすいようにゆっくり話してくれたり、質問したことに最後まで真摯になって答えてくれた。日本人は中国人に対して悪いイメージを持っている人が多いと思う。もちろん良い人ばかりでなく、悪い人だっている。だが、それはどの国でも共通のことである。また、その国それぞれの人の特徴がある。それを少しでも理解することが出来ればまた違う見方があるだろう。私は中国人に対して悪いイメージを持っている人達に自分の目で見て、体験して中国人の特徴を少しでも知ってもらいたい。
 この1年間で経験した事は多くある。自分の気持ちを上手く中国語で表現出来ず相手に伝わらないもどかしさや、住んだことのない場所での生活のストレスなど辛い事もたくさんあったがその分楽しい事もあった。この経験は将来の自分にとって役立つものになった。これらの事を生かして、これからの自分の生活を充実させていきたい。





渡航期間:2019.3~2019.7
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外国語学部中国語学科 井上 夏海

 4カ月の中国・上海外国語大学での留学を経て、出発前の自分には考えられないような経験や出会いをすることができた。
 毎日の授業では、様々な国から来た人と一緒になり、日本にいては決して経験できないような雰囲気の中で中国語を学ぶことができた。また、出身国も話す言葉も文化も違うため、はじめは不安なことや思い通りにいかないこともあったが、中国語という一つの共通するものがあったお陰でお互いの国について生活習慣や文化、中国との相違、その人にとって日本はどのように見えているのかを話し、聞くことができ、時には相手の国の簡単な言葉を教え合い日に日に会話の内容が最初の頃よりも豊かになっていくのを自分の中で常に感じていた。
 中国では、毎日授業がお昼には終わるため、午後は自由な時間がたくさんあった。初めの頃は帰宅した後宿舎の部屋でそのまま何もしないで過ごすことが多かったが、このままでは何も変わることができないと思いクラスメイトの友人に声をかけ放課後一緒に大学周辺のお店を見て回った。これをきっかけに他の友人も誘うようになり、気づいた時には一週間に2回クラスメイトの半数でご飯を食べに行くようになっていた。電車を使わずに歩いて上海の観光地や夜の景色を見に行ったりもした。
 祝日で学校が休みの日に友人と上海を離れてみようという話になり、旅行に行った。その旅行では列車の案内アナウンスやホテルのチェックインなど、行く先々に授業で習ったことと同じ表現が出てきて、少し前までは全く聞き取れなかったものが聞き取れるようになっていたことに喜びを感じた。期末テストが終わり、夏休みに入ってからはたくさん時間があったため、以前旅行をしたところよりも遠くの場所に一人で旅行に行った。上海はどこに行っても高いビルや建物が建っていて自然を感じることが少なかったが、訪れた場所は自然がたくさんあり、上海とは違った景色を楽しむことができた。またその旅行では、観光地で出会った中国人と一日一緒に行動をした。日本のことも日本語も詳しく知らない中国人と行動を共にできたことは自分にとってこの4カ月学んだ中国語を発揮するような時間で、心の底から楽しいと感じた。この旅行での体験を通して思ったことが、自分から行動をしなければチャンスはやってこないということだ。他にも、自ら率先して日中交流会に参加をしなければ中国人の友達はできていなかったと思う。
 最後に、私が中国の上海外国語大学に留学をして一番感じたことは、何事も外見だけで決め付けてはいけないということだ。留学に行くまでは中国について今まで見ていたニュースでしか知らなく、様々なイメージを持っていたが、そのほとんどがあまりいいイメージではなかった。しかし、中国に行き自分の目で見たものには、思い描いていたような中国はどこにも無かった。生活は日本よりもずっとキャッシュレスが進んでいたため、とても暮らしやすく何一つ困ることは無かった。この貴重な4カ月の経験を今後自分のやりたいことにつなげていけたらいいなと思う。