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天津外国語大学留学から帰国した学生の体験記を紹介します

2018年度 天津外国語大学に留学した学生の体験記を紹介します。


渡航期間:2018.3~2019.1
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外国語学部中国語学科 亀谷 京子

 私が天津外国語大学に留学を決めた理由は、天津は北京や上海に比べて大都市ではないにも関わらず、北京から高鉄で30分という交通の便の良さがあったからです。そして、天津は都会過ぎず田舎過ぎない所も私に最も適していると思いました。また、海沿いに位置し、観光名所として観覧車があることから、日本で例えるなら「横浜」と言われていたので、とても興味がわきました。そして最大の理由は、杏林大学から天津外国語大学への交換留学は今までなかったという話を聞き、自分から道を切り開いていきたいと思ったからです。
 一週間の体験授業では、聞き取ることに精一杯で他の余裕がありませんでした。また、聞くことに集中していたにも関わらず半分しか聞き取ることが出来ませんでした。そのため毎日予習と復習を欠かさずにし、中国語漬けの生活を送ることで、数週間後には大体のことが聞き取れるようになり、周りへの手助けもできるようになりました。
 天津外国語大学には日本語を学ぶ学生が多く、日本語を話しているだけで声を掛けてくれるので、相互学習の相手に困ることはありませんでした。例えば食事の時は曜日を決めて、一つの言語で話したり、宿題を教えあったり、テスト前には何時間も一緒に図書館で勉強したりしました。また、休憩時間には流行の物事を教えあったり、行事ごとに行っている中国の習慣を教えてもらったり、教科書では学ぶことのできない貴重な体験ができました。そして、博物館や美術館へ一緒に行った時には丁寧に説明してくれて、一人で行く倍以上に価値のある時間を過ごせました。また、夏休みには、中国・台湾・韓国の友達が日本に来てくれたので案内しました。浴衣を着たり、観光名所に行ったり、日本の料理を食べてもらったりして日本の良さを紹介していくうちに自分も日本の魅力を再発見しました。それと同時に、質問をされて上手く説明できなかったり、わからなかったりした時は、自国の文化への理解力や語彙力の不足を痛感させられました。また普段当たり前だと思っていたことが海外では当たり前ではないということにも気付かされ留学したことで見え方が変わりました。そして一番の変化は、日本では引っ込み思案でしたが、留学中は話さなければ勿体ないし、現地の人と沢山関わりたいという気持ちがとても強くなり、積極的に行動ができるようになりました。例えば、道を聞かれることが多くあり、そこで話しかけてくれた人とよく世間話をしていました。彼らは、日本語を話せるわけではないし、外国人と関わりをもったことのない中国人がほとんどだったので、スムーズにいかないことも多々ありましたがそれが自分を成長させたと思います。そして再会することはないという気持ちが、失敗を恐れず積極的に話かけたのだと思います。
 中国はとても広く、地方によって食生活、生活習慣が全く違います。それを自分の目で確かめたいと沢山旅行にも行きました。一緒に行くほとんどが私と中国語のレベルが同じ位の韓国人だったので、自分たちで何とかするしかありませんでした。しかし、最初の旅行は苦労することの連続で、中国人の友達に電話で助けてもらったり、スタッフに助けてもらったりと、沢山の助けを借りました。私は周りの人に恵まれていたので、みんながいたからこそ乗り切れたと思うし縁は貴重だと感じました。留学を通して語学の向上はもちろん、視野を広げたり積極性が生まれたりと、言葉では表せないほど沢山の物事を得ることが出来ました。