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チェンマイラチャバット大学留学から帰国した学生の留学体験記を紹介します

2019年度 チェンマイラチャバット大学に留学した学生の体験記を紹介します。

渡航期間:2019.8~2019.12
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外国語学部英語学科 小河原 彩希

 タイでの留学生活は私にとって新しい発見の連続だった。そもそも海外で生活すること、また、一人暮らし自体が初めてであったため、未知の世界へ踏み込むという楽しみとそれに伴った漠然とした不安が混ざったような感覚で留学先へ行った。チェンマイはタイの北部に位置し、ミャンマーとの国境に近い。よってバンコクのような都市型の市街ではなく、ローカル感が漂い、人々がのびのびとして生活しているというのがチェンマイの第一印象だった。最初は日本とは勝手が違い、ストレスを感じた。シャワーを浴びるのにも使い方がわからず、あたふたしてネットで調べるほどであった。加えて食べ物が辛すぎて食べられず(お店の人に辛くしないでと言っても辛い)、衛生面も良いとは言えない環境であったため、食あたりに何度かあった。しかし生活にも慣れた後は返って現地の人と同じようにのびのびと生活していた。「郷に入っては郷に従え」という言葉を肌で感じた瞬間であった。
 タイでは様々な活動や体験をした。一つ目は日本語教育実習だ。これは私がタイへ留学することを選んだ最も大きな理由である。私は大学卒業後に日本語教師になりたいが、自分が知っている日本語教師という職業と実際の職業との間にギャップがあると気づいた。そのため、今回の留学はその答えを探しに行くという目標も兼ねていた。
実際に教育実習をすると自分が思っていたよりも厳しい面があることを知った。また、海外で働くと日本人以外の日本語教師と働くことになるため、価値観の違いでぶつかることもよくあることも学んだ。そして生徒の前で日本語を教えるときに「堂々と自信を持って教えること」の大切さを体感した。自信がないように振る舞うと生徒にもそれが伝わり、教室に微妙な雰囲気が流れてしまうからだ。日本語教育の副専攻科目を履修した時に学んだことが非常に役に立った。
また、スラムの子供たちへのボランティア活動も留学中に経験した。
ボランティア活動の中で、NGO団体の代表者からチェンマイのスラム街の現状や無国籍の人々、人身売買がどのように起こるのかなど非常に貴重な話を伺った。大学の授業でスラムについて学び、実際に発展途上国のスラム街をこの目で見ることを経験したかったため、これは自分にとってアドバンテージになった。
上記のこと以外にもタイの大都市2か所に旅行しに行き、都市ごとに特色が違っていて非常に興味深かった。
 タイでの留学は他の留学先ではできないことが体験できて、自分なりのアドバンテージを作れた。また、経済的に留学できないと言って、留学することを諦めずに本当に良かったし、行かなかったら後悔していたぐらいの英語力はもちろん、知識も得られた。この留学で得たアドバンテージを背負って、来セメの学業も取り組んでいきたい。



渡航期間:2019.8~2019.12
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総合政策学部 総合政策学科 小林 温紀

 8月から12月の4カ月間、タイのチェンマイのラチャバット大学で留学をしてきました。到着してからしばらく授業が始まるまでの時間があり、その期間にスクールトリップなどで観光地のエレファントキャンプや寺院などを訪れたりしました。また、アパートメントではシーツや掛布団などは予め用意されていないので買いに行く必要がありました。他にも基本的な日用品(ハンガーやトイレットペーパー、石鹸、掃除用品等々)を買う必要があります。食事はキッチンが無いため、外食です。アパートメントの下にカフェがあるので、私はほとんど毎日そこで食事をしていました。他にも近くには日本食を取り扱っているお店があるので、お持ち帰りでお米やカレーなどを買ったりしていました。また去年の先輩がタイに置いて行ったポットを借りることができたので、三人で順番で使い、日本から持ってきたカップ味噌汁を食べたりしていました。8月から11月上旬までは基本的に暑く、雨も多いです。しかし11月下旬から12月の帰国する頃は気温が下がり空気も乾燥し始めます。
 タイでの授業は1科目3時間で週に5回ほどの授業があります。しかし平均的には2時間くらいで終わり、途中で休憩を挟んだりもします。授業の長さは先生によって区々です。教科書を買わなければいけないクラスや、プリントが配られるクラスがあります。教科書の値段などもクラスによって異なります。
 タイの生徒たちは基本的にタイ語で喋っていて、先生の英語でもなまりが多くあり、聞き取りが難しいと感じることが多くありました。周りの学生は授業が終わると直ぐに帰るのであまり話す機会はありませんでした。しかしクラスによってはよく話すクラスもあるそうです。
 個人的な意見では英語だけを学びに行くには良い環境とは正直言えません。タイでの特定の目的を持つべきだと次の後輩にアドバイスしたいです。もちろん人によってはとても流暢に喋る学生や先生もいますが、クラスを決めるまでの体験クラスは一度しか無いので、決めるのは難しいです。予め先輩方に確認しておくべきだと後悔しました。とはいえ英語を介して科目を学ぶので、テクニカルタームも数多くあったりして、理解に時間がかかることも往々にしてありました。私は知らない重要そうな単語は辞書で調べて、自分の使っているクイズ暗記アプリに入れて、語彙を増やしていきました。語彙が増えれば増えるほど授業に対する理解も深まっていきました。やはり語彙は学習の大前提だということを改めて感じました。そして英語や科目だけではなく東南アジアの実際の環境や、新しい環境での生活など、色々な新しいことを学べたと思います。



渡航期間:2019.8~2019.12
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外国語学部 観光交流文化学科 仙波 瑠璃

 私は2019年8月8日〜12月16日まで、タイのチェンマイ県に留学をしていました。
 ラチャパット大学では、クラス分けテストを受けて、自分のレベルにあったクラスで授業を受けるというのは一切ありませんでした。日本で大学に通っている時と同じように、興味のある授業を選択して受けることができました。選択できる授業の幅は様々で、観光系やビジネス系などがありました。私は主に観光系を選択していました。観光系の授業の中には社会科見学や、実際に使うであろう会話フレーズを教科書を元に考えたり練習したりする授業など、日本とは違うスタイルの授業が殆どでとてもいい経験になりました。授業は主に英語で行われていますが、先生によってはタイ語を多く使って授業をすることもありました。学校生活は日本と似ていましたが大きく違うところがあります。それは、授業が3時間だということです。日本の大学の一コマ1時間半に対してタイの大学では一コマ3時間で、先生によっては休憩を取らずに、3時間みっちりやることもあり、慣れるまでとても辛かったです。
 留学を決めたきっかけは、海外で生活をしてみたいと思ったこと、現地の大学生と同じように授業を受けてみたいと考えたからです。また、他の留学先に比べ費用が安かったというのもきっかけの1つです。
私は留学に行くまで英語が全くと言っていいほど得意ではなく、英語で発表しろと言われたら、ほとんどを翻訳機に入れてそのまま話したりしていました。しかし、タイではお互いの共通言語が英語しかないため、伝えたいことを翻訳してから会話しようと思うと、会話に追いつくことができませんでした。なぜなら、会話のテンポが速いというだけでなく、英語が堪能な生徒が多くいたからです。そのような中で私は、英語が得意ではないからといって周りと距離を置くのではなく、積極的に自分から話しかけようと決め、行動してきました。最初は、照れくさいのと気まずいと言う感情があり、うまく話しかけることができずにいました。ですが、授業でのペアワークや課題などを通して現地の生徒と仲良くなり、自分から英語を使って積極的に話すようになりました。また、授業課題をクラスの友達に聞く際も英語を使ってやり取りするため、これまで授業でしか英語に触れてこなかった私にとっては、とても新鮮であり、大変でもありました。なぜなら、自分の聞きたいことを英語でどう伝えればいいのか、どのような言い回しを使えば相手にわかりやすいのかを考え、文を作るのは初めてだったからです。最初の2ヶ月くらいは、日本にいた時と同じように翻訳機に入力したりしていました。しかしある時から、一緒に留学に行った子にこのフレーズだとどう思う?などと聞くようになり、次第に翻訳機を使わずに英文を作れるようになり、会話も積極的にできるようになりました。しかし、自分の知っている単語はまだまだ少ないので、それらを増やしていくことが今後の課題だなと思いました。
 帰国後はタイで身に付けたものを維持しながら、地道に語彙力をつけ、将来はバックパッカーで世界を回ってみたいです。