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上海外国語大学留学から帰国した学生の留学体験記を紹介します

2019年度 上海外国語大学に留学した学生の体験記を紹介します。

渡航期間:2019.9~2020.1
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外国語学部中国語学科 太田紅音

 私は中国上海へ留学しました。その私の留学生活について話したいと思います。
 まず私のルームメイトはウズベキスタン人でした。ルームメイトとの会話は中国語でしたが、彼女の中国語力は私よりも優れていました。私は全く知らない人と生活することもわかっていて中国に行きましたが、いざとなると出会って1日目の人と生活することに戸惑いを隠せませんでした。ですが、同じようにルームメイトが外国人の友達に励ましてもらい、はじめの時期を乗り越えました。ルームメイトの彼女は上海外国語大学の本科生であり、今の大学の前に他の大学に通っていたので、上海滞在をはじめて5~6年経っていました。彼女が上海の生活に慣れていたため、中国のことや中国での生活の仕方など、様々なことを教えてもらいました。友達に『中国語話せるルームメイトならたくさん話すべき!!』と言われていたので、本当にたくさん話しました。私の場合ルームメイトとは同じ趣味があったので、中国生活の助言などの他に、趣味の話しもして盛り上がったこともありました。また彼女が日本のアニメが好きであったので、日本語を教えたり、日本の文化について話したりしました。おかげで帰国した今でもお互いの私生活についてすぐ反応して、連絡し合っています。
 次は普段の生活についてです。学校が終わるのが午前だったため午後は自由でした。私はクラスで一番仲よくしてくれた韓国人の子といつも一緒にいました。彼女も本科生であり私が留学する一年前に上海生活を開始していて、生活には慣れていました。クラスが同じだったので授業が終わって一緒にお昼ご飯を食べて、勉強をするのが日常でした。休日もその韓国人の子と会って、課題を共に進めたりしました。他にも杏林の友達と上海観光しに遊ぶことも多々ありました。
 留学が終わり日本に帰ると、本当に中国語を聞く機会が少ないと実感しています。たまに日本にいて中国語が聞こえて来ます。そんな時に中国にいたときより積極的に耳を傾けて、何を話しているかと中国語を聞いています。中国にいる時は当たり前に周りが中国語だったので、わざわざ聞き入ろうとしていませんでした。ですが今となれば、素晴らしい環境だったなと思うので、中国語の会話を聞いて何を言っているか、など考えられたらよかったと思っています。


渡航期間:2019.9~2020.1
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外国語学部中国語学科 神宮 葵

 留学1日目は銀行カードもまだ作成できず、どこで夕飯を食べたらよいか分からず、日本から持ってきた卵ボーロと韓国のりでしのぎました。正直まだ中国語の会話も不可能でこの先無事生きていけるのか心配で、毎日帰りたいと親に電話をかけていました。9月の上旬から授業は始まるのですが、それまでの期間は毎日観光をしていました。ただ、その期間が私にはとても長く感じて早く授業を受けたかったです。
 授業が始まると一日があっという間で、毎日授業で学べることが沢山あり吸収しようと必死でした。クラスには日本人が多かったですが、韓国人・タイ人・イタリア人など様々な国の年齢もバラバラな留学生がいて1日ずつ友達が増えていきました。
クラスでの共通語は中国語と英語でお互い意見や情報などを共有していました。
 渡航して間もなくのころは、『とにかく早く帰りたい』という思いから、ネットで見かけた“日記を書くと早く感じる”というものを帰国カウントダウンを兼ねて書き始めましたが、9月下旬から沢山友達が増えるにつれ帰るのが嫌になり、日記を書くのを辞めていました。また街中では、拙い中国語で注文などをすると中国人の店員から「あ?」と聞き返されます。日本で「あ?」だと少し怒ったように聞こえてしまうことから、日本人である私にとって「あ?」が恐怖でしたが、慣れてきて怒っているのではなく、聞き直したいときは日本語では「ん?」や「え?」という所を中国語では「あ?」と言うのだとと分かったので、もう一度自信をもって大きい声で発音し直したり、軽い会話や瞬間的に言いたいことが出てくるようになっていることを実感しました。
 クラスでの懇親会を兼ねてご飯を食べに行ったのですが、そういう機会には日本人で固まらず、自分から他の国の留学生の隣に座るなどして積極的に日本語以外を使う機会を増やしていきました。
 “新年晩会”に参加していい思い出を作ることができました。ダンスをしましたが、韓国と日本でのグループでそれに参加したことにより韓国人の友達も増えました。もともと韓国語が話せるのですが、この留学によりさらに上達したので一石二鳥であったと共に、自分の自信にもつながりました。
 きっと日本の大学で授業を受けているだけだったら、この半年でここまでの成長は不可能だったと思います。日本とは違いお店なども不愛想と感じることもありましたが、中国の当たり前に合わせて生活すると全く気にならなくなり、むしろこちらも気を使わなくていいことに楽さを感じていきました。


渡航期間:2019.9~2020.1
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外国語学部中国語学科 中島由里加

 2019年9月から翌年の1月上旬まで上海外国語大学へ中期留学に行ってきました。初めての中国で慣れない海外生活、着いたばかりの頃は何度も挫けそうになり弱音を吐いていました。これまで勉強してきたはずなのに全然聞き取れず、私はこのまま終わってしまうのかとまで思っていました。
 しかし、そんな弱い私を大きく変える出来事がありました。上海に来て三日目のことです。友人2人とやっとの思いで入ったごはん屋さんで店員さんがはじめに発した「中で食べていきますか?お持ち帰りですか?」という言葉を聞き取れたことです。それまで、まるで初めて聞く言語のような中国語が一気に自分の中に取り込まれてきたように感じました。小さな出来事でしたが、私にとってはとても嬉しく自信がみなぎってくるような出来事でした。そこで気がついたのは、自分の語学力が乏しく聞き取れなかったという以前に「聞き取ろうという意思が弱かった」ということです。わからない・早い・難しいなどと勝手に思い込み、中国語と自分の間に壁を作っていたようです。それからは聞き取れないことを恐れず、まずは落ち着いて簡単な単語を聞き取る努力をしました。そうすると自然に相手の意思を読み取り、それに対しての受け答えができるようになりました。私が間違えても笑う人など居ないし、むしろ頑張って絞り出す中国語に対して優しく耳を傾けてくれます。それからは語学力向上を目的として盛んに街へ出て会話の機会を増やしました。
 大学が始まってからは、生まれた国が違う友人との新たな出会いや自分の知識が増える嬉しさで毎日が充実していました。最初は中国語で進行される授業に戸惑っていましたが、不思議と慣れて先生が発した言葉の意味を理解しながら聞き取れるようになりました。また、授業では毎回ペア練習がありました。ペア練習は教科書に載っている会話文の読み練習、更にその会話内容を10分程度で暗記し、自信のあるペアは挙手して皆の前で発表します。私は韓国人の友人とペアを組んでいましたが、その友人は消極的だった私を優しくリードしてくれました。おかげですぐに仲良くなり、二人で協力しながら楽しく学べました。私達は毎回のように挙手して発表しました。人前で中国語を話す経験を積み重ねることができたので、ペアを組んでくれた彼女には本当に感謝しています。
 その他にも宿題で解いてきた演習問題を皆で答え合わせしたり、習った文法を使って文章を作ったりしました。毎回出される宿題では演習以外に漢字練習もありました。日本人の私にとって漢字はとても馴染みがあります。ですから、普段使っていた漢字とは違う簡体字とは言っても、取り組む前の私は「今さら漢字練習かあ。」と考えていました。しかし、いざ宿題をしていると間違って覚えていたり、スムーズに書けなかったりと問題だらけでした。漢字練習を通して、簡体字に対する自分の問題点に気づくことができました。また、私は選択科目として中国初級文化を取りました。文化や歴史、服飾や建造物についてなど幅広い教養を身につけられたと思います。
 約四ヶ月という短い時間の中で沢山の経験や出会いが出来ました。「まだまだ中国で学びたい。」と強く思うほど楽しい時間でした。中国で生活しながら、生活の工夫、人々の姿など今まで知らなかったいいところや刺激的な一面も見れました。そのような経験によって視野が広がり、文化や慣習に対する関心も深まりました。留学で得た経験と学んだことを無駄にしないよう、これからも学びの日々を大切にしていきます。


渡航期間:2019.9~2020.1
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外国語学部中国語学科  橋本華歩

 私は上海外国語大学に留学した。学校生活では学力ごとにクラス分けが行われた後に自分の学習能力に合ったクラスに配属され、授業が進められるので授業内容に不安を抱えずに通学することができた。クラスでは国籍や年齢を問わずに幅広く交流し、授業内交流のみならず放課後も一緒に食事を取るなどクラスメイトと交流する機会があったことで、中国文化以外にもクラスメイトの国の文化を知ることができた。
 以前、日中関係が不安視されていたこともあり中国留学に対して不安に思う気持ちもあったが、現地の人々は親切で自分の偏った思考に当てはめていた事に気が付いた。実際に現地に出向き、自分で体験することで学べることは数多くあり、今回の中期留学で中国語能力のみならず異文化を理解する気持ちや、言葉がうまく通じない中での円滑なコミュニケーションの取り方、学習能力だけでなくコミュニケーション能力や多様性を得た。
 語学能力を向上させるには、文化や風習を学び学習対象国について興味を持つことがより良い勉強法であると、この留学で感じた。


渡航期間:2019.2~2020.1
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外国語学部中国語学科 山田 未来

 2019年2月26日から2020年1月6日まで上海外国語大学(以下上外)にて約11か月留学をしました。そこで、多くの経験をすることができました。 
 留学初日、上海にある浦東国際空港に着いたとき、上外の空港まで迎えに来てくれる方たちと連絡がうまく取れず、会うことができなくて、空港内を4時間程うろうろしていました。でも、そこで言葉が通じなくてもサービスカウンターに行って電話を借りて、杏林大学の国際交流課の方に電話をして上外の方と連絡を取ってもらい、無事上外の方々と会うことができました。上海に着いて最初からハプニングがあったけど、それに自分たちで対処できたことでちょっとした自信になりました。この出来事は私の中でかなり記憶に残っています。
 大学では初めてのオール中国語での授業ということでとても緊張して初日を迎えましたが他の学生たちはとてもフレンドリーでみんなが仲良くなるまでそんなに時間はいりませんでした。クラスで遠足に参加したり、ご飯に行ったり、カラオケに行ったり、クラスでの活動は活発でした。ただ中国語と英語で授業をして休み時間の会話は英語が使われていたので、私自身は馴染むのには少し時間がかかりました。また、最初の頃は中国語も全然できなかったので、授業中に先生が話してることに周りのみんながリアクションしているのに対し、私は何が話されているのかが理解ができず、リアクションをとれなかったということが多々ありました。ただ時間が経過し授業を受けていく中で、徐々に耳も慣れてきて、理解もできるようになっていきました。
 後期の授業はやはり前期より内容が難しくなってはいたけれど、ついていくことができ、自分の成長を感じられて、とても嬉しく思いました。そして、11月にHSK5級を受けて、合格相当の点数をとることもできました。
 今回の留学では、中国語能力はもちろんのこと、状況の対処能力なども培うことができたと思います。留学をすることができて本当に良かったと心から思います。