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Dublin City University Language Services留学から帰国した学生の体験記を紹介します

2019年度 Dublin City University Language Servicesに留学した学生の体験記を紹介します。


渡航期間:2019.9~2019.12
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総合政策学部総合政策学科 本谷 明日雅

 「皆と違う事をしたい。」
 私のこの流儀によって留学はかけがえの無い経験へと変えた。
 2年生初期、私は留学する国を選ぶのに必死だった。どの国なら私を変えてくれるだろうか、と。マレーシア、フィリピン、アメリカ、オーストラリア、イギリス…といった留学のド定番の国をひたすらに調べていた。先輩方の話や、斡旋業者を通して体験話を聞き、各国それぞれの魅力を感じ取った。ただ、1つだけ自分の心の中に引っ掛かる所があった。「皆と同じ事をしてもつまらない」と感じた。冒頭に述べた通り、私の人生は異色と言っていいほど人とは違うことをしていた。簡略化すれば、個人で行動する事が多かった。団体という渦に巻き込まれるのが嫌いだったのだ。皆があれをしているから私もしよう、というのがおかしくて仕方なかった。なぜ、新しい事にチャレンジしないのか。そうした感情が私の中にあり、留学をするなら、誰も行ったことの無い国に行こう。そう思った私が選んだ国は、アイルランドだ。アイルランドと聞いたら、ラグビー強豪国として有名だが、それ以外の特徴は何だと聞かれたら、私は答えられない。それだけ、知らないことが沢山あると考えただけで私はとても胸が弾んだ。知らないことを知る時のあの嬉しさは誰でも持っていると思う。私は業者を通さずに、自分一人で、大学、飛行機の手配、全てを熟した。もちろん金銭的に業者を通せばその分かかることは承知していたが、将来社会人になり、海外で活躍する時に、どんな手続きも人に任せていられるだろうか?ならば、今の段階から知る事で、大人になっても困らない手段を取りたく、自分一人で手配した。それはもちろん大変だったが、達成感はとてもあった。
 そして迎えた留学。実は、私は英語が全く出来ない。先程述べた、留学の手続きは一人でやったと言ったが、もちろんGoogle翻訳を通したり、辞書を開いたりしたので、いざ何も無い状態で英語を交えるのは無理だったのだ。当時の私は、「Yesマン」と言えるぐらいひたすらにYesを言っていた。なぜなら、何を言っているか全く理解できなかったので、それを答えるしかなかったのだ。もちろん、この行動によって何度も大失敗したことがある。理解出来ていないのにYesと言う事は、危険なのだ。例えば、会議等でこういうプロジェクトをやるためにこれをやってくれと言われた時に、全く分からないのにYesと言い、何も出来なかったら、とても大事だ。会社の損害になるのだ。それを考えた時、今の自分を変えなければと思い、まず私が起こした行動は、分からなかったらしっかり聞き返す。当たり前の事だと思う人は多いだろう。しかし、会話の中でもう一度聞くことはとても怖いのだ。人というのは反射的に物事を判断するので、知っている言葉を口に出してしまう。Yesを知っていれば、Yesを言う。しかし、「もう一度言ってくれますか?」と英語で聞けなければ、仕方なくYesと言ってしまう。なので、私がしたのは、日常会話英語をまずは勉強した。今の時代、インターネットが普及しているので、調べれば幾らでも出てくる。まずはそれを暗記した。口にとにかく出した。これが果たして効果が出るのか?と思うだろうが、結論から言うと、私はこのおかげで英語が出来るようになった。先程言ったことを思い出してほしい。反射的に反応する脳みそは、知っている言葉を即座に出せる。日常的に口に出せば、自然と覚えるのだ。
 ではそれをどこで使う事が出来るか。留学だ。自分の学んだ事を即座に活用できる。学校だけでは無く、街の中でも、Hubでも、どこでも、だ。なぜなら、日本人がいないからだ。ならば何語を話す?英語だ。留学はそれだけでも意味がある。シャワーのように英語を浴びるだけで、人は、大きく変わる。
 そして、英語が出来るようになったもう1つの理由は、剣道だ。私は幼い頃から剣道をやっており、剣道を通して英語を勉強したら、一石二鳥では無いかと考えた。そして、私はアイルランドの剣道チームに加入した。正直に言おう。学校より何倍も勉強になった。チームメイトは私に様々な経験を与えてくれた。学校では絶対に教えてくれないスラング用語だったり、その人にしか知らない通なレストランだったり、場所だったり、剣を交えた日々だって、その全てが私を変えてくれた。
 一つ一つの出来事が、英語上達に繋がるのだ。もちろん私は他の人とは違う事を必ずしろと言うつもりは無い。しかし、少しでも人とは違う事をする事で、同じ留学でも倍以上成長できる。
 人生は、1度しか無いが、分岐点は幾らでもある。この体験記が、今留学したいか悩んでいる人に見てもらえることを強く望む。
 留学しよう。変わりたければ。