2019年度 北京外国語大学留学から帰国した学生の体験記を紹介します。
渡航期間:2019.3~2020.1
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外国語学部中国語学科 黒田 文馨
私は北京外国語大学に1年間留学をしました。この大学は中国の外国語大学の中で1番レベルが高いとされている大学です。中国人学生と留学に来る外国人の割合は半々であり、勉強に対する気持ちが熱く、毎日夜の22時まで図書館は人でいっぱいです。私が所属していたところは中文学院というところであり、中国語の教育をメインとしています。クラスはA~H(秋学期はG2 )まであり、クラス分けテストは入学手続きから3日後ほどに実施されました。春学期私はFクラスに割り当てられ、8か国から来た16人の学生たちと一緒に中国語の勉強をしました。授業はスピーキング、読み書き、文法と3つに分かれています。時間割だけみると授業数は日本に比べ少なく、楽に感じてしまいますが、実際は日々授業についていくのも精一杯な上、課題も多くとても忙しかったのですが、毎日充実していました。秋学期は1番上のG2クラスに所属していました。このクラスは、9人中5人が華僑で、その他3人のレベルも高く、最初の2週間はみんなのレベルについていけず、半分泣きながらも必死に授業についていきました。それでも徐々にクラスメイトともアイスブレイクができて以降、中国語を使って会話することが多く、自分にとってとても良いスピーキングの練習にもなったのでよかったです。また、さまざまな国の学生と接する機会が多かったので、中国の文化だけでなくフランス、韓国、南アジアなどといった他国の文化、習慣も同時に学ぶことができました。
1年間の留学の中で、特に印象に残っている事は、学期ごとにある語言実践という活動に参加したことです。この活動は5日間あり、期間中は通常授業がありません。初めの3日間は別の都市に行き、(自分は春学期に天津、秋学期に承徳)、現地で中国の文化などを体験します。大学に帰ってきた後の4日目でグループに別れ語言実践に関する報告の準備をし、最終日にクラス内で1グループ15分間発表しました。写真は河北省承徳に行ったときのです。承徳には11月上旬にいきました。承徳は中国清代の皇帝が避暑地として訪れていた都市で、庭園、寺院含む、中国史に関する建築物がたくさんありました。写真の通り、中国の建築物は昔から規模が大きく、日本史にも関係のある事がたくさんでとても良い勉強となりました。また承徳医科大学というところも見学させていただきました。この大学では現地の学生さんが1対1で大学の校舎、歴史、学校生活など丁寧に教えてくれたので、中国の医学大学はどういったものなのか、日本との比較を会話を通して学ぶことができました。5日間の語言実践活動を通して、知識面だけでなく語学面もさらに向上したと感じています。
最後に、この留学ではほかにも思い出や学んだことがたくさんあります。私にこの留学の機会を与えてくれた大学、いろいろと手続きをしてくれた先生方、特に金銭面で支えてくれた父母には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。