受験生サイト サークル紹介 学生支援ポータル 学納金サイト  [在学生・保護者専用]

大連外国語大学留学から帰国した学生の留学体験記を紹介します

2019年度 大連外国語大学留学から帰国した学生の体験記を紹介します。


渡航期間:2019.3~2020.1
—————————————————————————————————————————
外国語学部中国語学科 本間 琴那

 この留学の経験は自分を大きく成長させてくれました。当時、ほとんど中国語が話せなかった私にとって一人で大連空港から大連外国語大学へ行き、携帯の契約をし、中国語の説明を必死に聞きながら手続きをするということは、最初は聞き取れなくて不安で仕方がありませんでした。3月からの留学は、大連外国語大学にとって後学期という事もあり、すでに周りのみんなは友達のいる状況、友達の中国語レベルは私よりはるかに高いこと、慣れない中国の生活、日本で学ぶ中国語よりはるかにレベルの高い中国語の授業、また、大連外国語大学の交換留学生の枠は杏林大学の中で1枠と決まっていたので、日本語で頼れる友達がいない中、他の杏林生たちの楽しそうな留学の様子を見る事が、寂しく不安で辛いと感じました。
 しかし、そこから2ヶ月ほど過ぎていくうちにどんどん慣れてきて友達も自然と増え、授業も聞き取れるようになり留学生活が楽しく感じて行きました。多国籍な友達との交流、色々な行事に参加することでこの留学生活は本当に充実したものになりました。 
 例えば、それぞれの国の伝統的な服を着て、自国の食べ物を作って売るという国際文化祭にも参加した時は、私も浴衣を着て日本食を作りました。色々な国のブースがある中で日本に興味を持ってくれる外国人たちがたくさん来てくれたり、日本語を学んでいる中国人たちもたくさん来てくれたりして、そこでも多くの思い出や友達が出来ました。
他にも、私は運動が好きなので体育祭にも参加しみんなでお揃いのTシャツを着て走ったり、大連外国語大学のバレーボール部にも参加したりし、毎日がとても充実していました。
 勉強面で一番思い出に残っていることは、留学生のプレゼン大会です。何事にも挑戦することが目標だったので参加することに決めました。プレゼン大会に出るための予選の準備から本当に大変でした。授業終わりに先生と二人でずっと原稿の書き直しや、発音の注意、練習など、周りのレベルが高い中でも私なりに頑張ったと思います。とてもいい経験でした。その時に使った文法や単語などは、授業で学んだものより濃く覚えているし、このプレゼンは自分の自信にも繋がりました。中間テストや期末テストも気を抜くことなく必死に勉強した結果いい点数を取れたり、HSK5級を合格して帰れたりという目標も達成し、この1年は勉強に妥協せずに一生懸命になれた年だったと思います。
 友達にも恵まれ、韓国、ロシア、ベラルーシの友達4人と一番仲良くなり常に一緒にいました。学校終わりに出かけたり、ご飯を食べに行ったり、公園で遊んだり、勉強したり、留学生活は彼らに支えられていました。私にとって初めての外国人の友達で、国に帰った今も連絡を取り合うなかで、とても大切な友達を作れたことは本当に嬉しいです。他にも、私のクラスは日本人が2人しかいなく少人数なのに、9ヶ国もの国籍のクラスメイトが揃う多国籍なクラスでした。クラスみんなでご飯を食べに行った時も、一人一人が違う宗教で食べられるものや食べられない物があり、みんなでご飯に行くときは食に配慮していました。日本にいるときはほとんど考えたことが無かったので、改めて宗教の違いや国の違いを感じさせられました。色々な経験を通して、周りの国が考える日本の印象を知れたり、周りの国と日本の国民性の違いを感じたり、自分が日本人であることを嬉しく感じたり色々な感情がありました。
 この1年の留学の経験は自分にとって本当に刺激的で、人生で1番充実して頑張った年と言い切れます。いつも甘やかされて育った自分が、親元を離れて1年過ごすことで親のありがたさも改めて実感しました。留学することは簡単なことじゃないし、たくさん親には負担があることだと思います。それなのにいつでも私の味方をして背中を押してくれて支えてくれる親に本当に感謝したいです。これからも中国語を学び続け、この経験を無駄にしないようにしたいです。素敵な友達、環境、親に囲まれてこんなにも価値のある時間を過ごせたこと、私は本当に幸せなんだと思いました。
 中国語の勉強という目的以外にも、たくさん得るものがありました。これからも気持ちや、経験を忘れずに勉強や人と関わることを通して自分を成長させて行きたいです。