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外国人留学生を対象とした国立劇場への校外研修を実施

2022年11月12日(土)外国人留学生を対象とした校外研修が行われました。

 本研修は東京近郊の様々な観光名所・史跡・文化施設への訪問や見学・体験学習を通して、外国人留学生に日本についてより深く知ってもらうとともに、支援要員として参加する日本人学生とも交流を深めてもらうことを目的として2019年まで毎年国際交流課が開催してきました。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、3年ぶりの実施となった今回の校外研修には、外国人留学生9名、日本人学生4名、引率2名の計15名が参加し、東京・半蔵門にある国立劇場にて『歌舞伎&落語コラボ 忠臣蔵』の鑑賞をしました。
 前半の落語では多くのテレビ番組にも出演されている春風亭小朝さんによる口演を鑑賞しました。後半の歌舞伎で上演される忠臣蔵にちなんだ古典落語のほか、タイムリーな時事ネタを絡めた落語もあり、留学生たちにとっても理解しやすい内容でした。早口ではあったものの、留学生たちも噺のオチを理解し、笑って拍手をしながら鑑賞することができました。
 二席の落語の間には太神楽の公演を鑑賞しました。傘の曲や土瓶の曲、五階茶碗など多彩な技芸を目の当たりにし、学生たちは身を乗り出して鑑賞するほど興味津々の様子でした。

本公演のメインである歌舞伎では、言葉が難しく理解に苦しんだ箇所もあったようで、公演終了後に日本人学生に意味を尋ねたり、留学生同士で考察し合ったりする姿が見受けられました。言葉の意味は完全に理解できなかったものの、目の前に現れた役者の特徴的な動きや雰囲気に圧倒され、特別な体験になったようです。 

校外研修に参加した学生からの感想文の一部をご紹介します。

(外国人留学生)
頑張って落語の内容を理解しようとしたんですが、やはり少し難しかったです。にもかかわらず、最後まで楽しく聴くことができました。 そして、歌舞伎の衣装、化粧、小道具が充実で、役者さんのすばらしい演技にも大変魅力を感じました。 機会があれば、ぜひもう一度見てみたいです。

以前はネットだけで「落歌」や「歌舞伎」の動画を見たことがあって、とても面白かったです。今回はライブで「落語」と「歌舞伎」を見て、とても感動しました。今回のショーを見ることを通して、日本の伝統文化についてさらに理解することができて、日本の伝統文化の魅力も感じました。

(日本人学生)
落語と歌舞伎については、思わず私も見入ってしまい、考えさせられえることが多く、貴重な経験になりました。特に歌舞伎を見るのは私も初めてで、リアルでしか味わえない雰囲気に圧倒されました。観客の大人の方々に交じって、見よう見まねで拍手をしたりなど、年齢を問わず老若男女で楽しめるものの素晴らしさに感動しました。

日本人でも歌舞伎や落語を見る機会はあまりないため、とても貴重な体験でした。
落語は年配の方に向けた話が多かった印象ですが、私たちでもわかるような社会で起きていることを面白く話の入りにできるのはさすがだなと思いました。ただ留学生にとっては話すスピードが早くて難しかったと思います。大学でこのような校外研修に参加できると思っていなかったので、いい経験になりました。


国際交流課 2022.11.18