体験記
外国語学部 英語学科
3年 阿久津 紗矢
渡航期間:2022.4~2022.11
約7か月の留学生活で、私は語学力などの学力面だけではなく精神的に成長できたと感じている。約7か月同じホストファミリーの家で生活をしたが、ホストファミリーと生活することは楽しいことばかりではなく、言語の壁や文化の違いなど様々な困難に直面した。最初の数か月は家族間の会話を聞き取ることや家での生活に慣れることに必死であった。また、自分の英語が伝わるかどうか不安を感じていたが、家族とコミュニケーションが取れたたびに、英語で話すことへの楽しさや嬉しさを覚えた。
私生活では、日本では当たり前のようにできていたレストランでの注文やバス、電車に乗ることなどの些細なことが難しく感じ、1つ1つの行動が私にとって挑戦であった。約1か月過ぎると徐々に慣れていき、帰国前には何の不自由もなく快適に生活することができるようになった。
私が通っていた語学学校ではコロナ禍ということもあり、他の国からの留学生は例年よりも少なく日本人が多い状況で、英語のみの環境を作ることは正直難しかった。しかし、私はEnglish Plus Uniという大学の授業を履修できるコースに進み現地の学生に囲まれながら学習することができたので非常に貴重な経験をすることができた。履修していた科目はLanguage and literacy in early childhoodとBeginner Japaneseというクラスである。私は杏林大学で英語教育コースに進んでいることから、教育、日本語教師に関して興味を持っていたためこの2つの科目を履修した。現地の学生とのディスカッションやグループワークでは、最初積極的に自分の意見を言えず悔しかったが、回数をこなしていくうちに緊張もなくなり、他の生徒とディスカッションをすることができるようになった。授業を通してリスニング力、スピーキング力、リーディング力、ライティング力などの語学力を得られただけではなく、自分にはどのような分野に興味があり、何を深く学びたいのか、何を苦手、得意とするのかといった自己理解を深めることができたと感じている。
私はBeginner Japaneseのクラスで現地学生の日本語学習のサポートを経験してから、自分の好きな英語を活かして人に何かを教えることの楽しさや達成感を覚えた。普段何気なく使用している日本語だが、日本語学習者と話すことで、学習者にとってはどのような分野が難しいのか、紛らわしいのかを知ることができ、自分自身も楽しみながら授業を受けることができた。大学の二つの授業ではエッセイやニュースレターの中間課題と最終課題があった。現地の生徒と同じ内容の課題を行うのは非常に難しく、苦戦したが、授業時間外であっても語学学校の先生方が親身になってサポートしてくださったため、無事にEnglish Plus Uniを修了することができた。語学学校では、インテイクごとにプレゼンテーションがあったので人前で発表することの不安や心配はなくなり、毎回楽しみながら様々なテーマのプレゼンテーションをすることができた。
約7か月という短い時間であったが、オーストラリアでのすべての経験が今後の英語学習や就職活動、人生に良い影響を与えると思うことができた時間であった。今後も留学で得た経験を忘れずに何事にも努力していきたい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――