体験記
外国語学部 中国語学科
3年 塩塚 芷怡
渡航期間:2022.2~2023.1
私は2022年2月から約10ヶ月間、中国の上海外国語大学に留学しました。
私が行った当時の中国では、コロナウィスルに関する政策がとても厳しく、慣れるのが少し大変でしたが約3週間の隔離生活を終え、やっと外に出ることができました。上海外国語大学の留学生は、学校が経営している上外迎賓館という民間ホテルに学生寮として泊まることができます。ホテルなので、設備や環境が綺麗でカフェや美容室などいろんな施設が完備されていました。
しかし、日本でもニュースで放送されていたと思いますが上海で4月から6月、約2ヶ月のロックダウンが続いてしまいました。その為学校の授業もオンライン授業に切り替わりました。正直、ロックダウン最初の頃はせっかく留学にきたのにどこにもいけなくてすごく落ち込みましたが、これもここでしか経験できないことだと考え方を少し変えてみたら気持ちが楽になりました。そのおかげで、寮で留学生の友だちと一緒にご飯を作って食べたり、中国の伝統文化のマージャンを習ったり充実した毎日を送ることができました。外に出られない分、留学生みんなが集まって何かをする時間が増え、お互いの距離が縮まって絆が深まりました。更に違う文化や背景の下で育った人たちとお話しができて自分の視野や価値観も広がりました。退屈なロックダウン期間も友たちのおかげであっという間に感じました。
大学の授業では一人ひとりの中国語レベルによってクラス分けをされ、少人数授業で自分のレベルにあった学習を進めることができます。自分は、中国で暮らした経験があったので、中国語には自信を持っていましたが、いざ中国の大学で勉強すると、教科書に出てくる難しい単語や四字熟語にとても苦労しました。そこで自分の中国語はまだ完璧ではないということを知りました。自分の中国語能力を上げるために、教科書の単語や文章の内容を教わっただけで終わらせず、文章を深く理解して、自分の言葉で内容をまとめ、相手に伝える練習をたくさんし、日々努力をした。そのおかげで昔よりまとめる能力や中国語に対する理解を高めることができました。
上海は、中国の経済中心地と呼ばれています。市の中心部を流れる黄浦江の東側は「浦東」と呼ばれ、近年、急速に開発が進みました。上海の顔とも言える東方明珠や世界第2位の高さの上海タワーなどの超高層ビルが林立します。一方、川の西岸「浦西」には、20世紀に建設されたイギリスやフランスの外国人居留地(租界)の面影を残す旧市街が広がります。更に租界時代で残された西洋建築群もあれば、明代で造園された中国江南地方を代表する庭園もあります。中国の歴史と現代を同時に味わえる素敵な都市です。
上海留学を通して自分の視野が広がり、非常に貴重な経験ができました。コロナ禍の中、留学に行けたことを心から感謝しています。
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