体験記
外国語学部 英語学科
飯塚 愛
渡航期間:2022.8~2022.12
私はアメリカのエンポリアに留学して、様々な新しい体験をしました。行く前はとても不安でしたが、4か月の留学中に多くの友達をつくり、勉強して、充実した日々を送ることができました。
ESU(エンポリア州立大学)では、留学生のためのイベントがたくさん開催されていました。そこで色々な国の学生と知り合いました。中でも、ドイツから来た留学生たちがとても元気があり優しく、私の中でドイツに対する印象がとても良いものになりました。
私は、中国人のルームメイトと仲良くなり、よく一緒に過ごしました。最初の1か月は彼女と一緒にESUで行われたイベントに参加したり、カフェテリアで食事をしたりしていました。彼女は優しくて思いやりがあり、面白いので、ルームメートで本当に良かったと今でも思います。私の通じにくい英語を一生懸命理解してくれた彼女に大変感謝しています。
英語を使う機会は多くありましたが、私の英語力が壊滅的で、外国語で言いたいことを伝えることは難しいと痛感しました。それでも友達は皆とても優しく、私が何度聞き返しても辛抱強く答えてくれました。一人で買い物に行って店員に通じなかったり、履修登録のとき先生にうまく交渉できなかったりして落ち込むこともありましたが、4か月ネイティブや外国人の英語を聞き続けることで、聞き取れて話せるようになったと感じたときはとても嬉しかったです。
アメリカの生活を実際に体験することで、日本の良さを改めて知ることができました。例えば、日本のお風呂です。寮のバスルームやシャワー室は共用で、数が少なく狭かったことに驚きました。一番恋しかったのは日本食です。大学のカフェテリアの食事はいつも同じで、ピザやハンバーガーやフライドチキンばかりで飽きてしまいました。時々、友達とレストランに行き、和食、中華、メキシカン料理を食べました。アメリカの料理でもカフェテリアではなく、レストランの食事や友達が家で作ってくれたものは美味しかったです。
アメリカの文化や習慣で良いと思ったのは、知らない人にも気軽に挨拶することとイベントが盛んで楽しいことです。エレベーターや道端で会ったら皆が挨拶をしてくれ、スモールトークになることもありました。見知らぬネイティブとの会話は、聞き取るのが難しかったですが、ほとんどの人が目を合わせて微笑んでくれました。私と同じ階に住んでいた寮アシスタントの学生は会うたびに “How’s it going?” と言いながら握手をしてくれました。彼らと挨拶するとその日はいい1日になったように感じました。またイベントは、自由参加ですが毎回多くの人が参加していて、ルールがわからなくても楽しく盛り上がることができました。そんなところにアメリカらしさを感じました。
アメリカ人は祝日をとても大事にしています。そんな大切なThanksgiving Dayにクラスの先生が私たちを家に招き、ターキーを焼いてごちそうしてくれました。その後別の日に、私が日本語を教えているネイティブの友達がThanksgiving Dayのお祝いに誘ってくれました。そのため2回もターキーを食べることができました。
授業では先生が優しく、わかりやすい英語で話してくれました。授業が進むにつれて難しくなり、課題の量が多くなりましたが、他の学生と協力してなんとかやり遂げました。1科目だけネイティブが学ぶ大学の科目を受講することができました。私はTheater Appreciation という授業を履修しました。クラスではネイティブの英語が飛び交ううえ、劇の専門用語を使うので難しかったです。でも受講したおかげで学生が演じる本格的なショーを無料で観ることができました。
それから私は英語学習のため映画を英語字幕で見ていました。これは海外の人と一緒でも一人でも楽しむこともできる、よい勉強方法だと感じました。でもなにより、外国人との関りを通じて、お互いを理解しながら言語を習得することが大切だと感じました。外国人が日本語を話してくれると嬉しかったですし、私も色々な国の言語を学びたいと思うようになりました。今回、多くの国の人と関わることで素敵な人たちと出会うことができました。英会話力が上達すれば、より深く外国の人と理解し合えるようになると思い、英語をもっと勉強したいという動機になりました。