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保健学部先端臨床工学研究室・大学院生の大塚祥訓さんが学会賞を受賞

9月18日から20日まで大阪大学で開催された生活生命支援医療福祉工学系学会連合大会2010において、大学院保健学研究科先端臨床工学専攻1年の大塚祥訓さんが、バリアフリーシステム開発財団奨励賞を受賞しました。
この大会は、ライフサポート学会、日本機械学会、日本生活支援工学会の3つの学会の共催によるもので、大会期間中は多くの医療福祉分野の研究者が集まり活発な討論が行われました。大塚さんが受賞したバリアフリーシステム開発財団奨励賞は、ライフサポート学会より若手研究者におくられる名誉ある賞です。


大塚さんは、東京大学生産技術研究所の酒井啓司教授との共同研究で、血液の粘度を測定する装置の開発と評価を行っています。近年の健康ブームで、ネバネバとかサラサラなどの言葉で血液の粘度がメディアに取り上げられる機会が増えましたが、実際に物性値として血液の粘度を簡単に評価できる装置は存在していません。測定精度も重要ですが、特に血液を取り扱う上で重要となるのは、感染防止などの安全性です。そこで本研究では、電磁スピニング法という電気・磁気の力を利用して、装置と血液が直接触れることなく粘度を測定出来るシステムを考案しました。この装置のユニークな点は、粘度を測定する部位と装置本体とが完全に分離できることにあります。すなわち、試験管内に血液を封入したまま粘度を測定し、測定後は試験管ごと廃棄することができます。


今回の報告では、実際に装置を試作し、その測定性能が市販されている工業用装置と同等であることを示しました。今後は臨床現場でも使用できるように装置の改良をすすめ、医療健康科学分野への具体的な応用方法を検討していく予定です。

保健学部先端臨床工学研究室講師 福長一義


2010.10.12

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