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【トピックス】 先物取引について学ぶ 社会科見学ツアーを実施

杏林大学創立記念日の11月11日(木)、八王子キャンパス学生支援センターの後援で社会科見学ツアーが行われました。
学生が企画から実施まで主体的に行う社会科見学ツアーはこれまで6回実施しています。今回は「先物取引の光と影」をテーマに、東京穀物商品取引所と東京工業品取引所の見学と講義から先物取引について理解を深めました。

今回のツアーの企画者は、保健学部の戎友彰君、総合政策学部の生亀宏晃君、外国語学部の廣瀬真奈美さんの3人で、タイムスケジュールからグランドデザインまでを描いてくれました。ツアー当日、参加学生15人は地下鉄半蔵門線の水天宮前駅に午前10時30分に集合し、午後5時に解散するまで充実したひとときを過ごしました。


見学先の東京穀物商品取引所と東京工業品取引所は、いずれもわが国の主要な商品取引市場として著名なものです。
学生たちはまず、東京穀物商品取引所を見学し、そこで、板寄せ方式による取引や撃たく係員が使った拍子木、コーヒーの生豆等についての説明を受けました。
ついで、浜町の公民館で岡山大学名誉教授の神山敏雄先生のご講演を聞きました。学生たちは、講演を通じて、商品先物取引の構造や商品先物オプション取引の仕組みを充分に理解したようです。「機関投資家やリスクヘッジをする穀物輸入業者が先物取引をするのは問題はないが、勧誘を受けて一般の主婦や老人が先物取引に巻き込まれていくことは果たして望ましい姿なのだろうか」。講演後こうしたテーマについて話し合いが行われました。学生たちは、客殺し商法や詐欺罪の問題等を含め上記のテーマについてそれぞれ活発な意見交換を行っていました。


午後3時からは、東京工業品取引所を見学しました。東京工業品取引所では営業部参事の甘利重治さんが丁寧にレクチャーをして下さいました。甘利さんのお話で、東京工業品取引所がザラバ方式を導入し国際化に対応したことや、2009年に株式会社化を実現したこと、国内の取引所ではいち早く金のオプション取引を銘柄として上場したこと(現在では休止)等の情報に接することができました。
学生たちからは、「デリバティブ・金融工学といった時代の先端の学問領域に触れることができ刺激になった」と感想が寄せられました。
また、先物取引では差金決済を行って利ざやを稼ぐ人も多くいますが、素人がこのような手法で儲けることは著しく困難であることも学習しました。最近になってまた、海外先物取引等の執拗な勧誘やノミ行為といった悪徳商法が横行していますが、このような悪徳商法に対してある程度防衛力を身につけられた点においても参加学生にとっては、本企画は有意義なものであったように思われます。

最後になりましたが、ご講演のためにわざわざ岡山から上京して下さった神山敏雄先生、数々の資料を提供して下さった東京工業品取引所の甘利重治さんにこの場を借りて感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

杏林大学 総合政策学部 准教授 大山徹


2010.11.30

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