【トピックス】 「食育を学ぼう」講義と調理実習で食育の知識を深めました
保健科教諭、養護教諭をめざす学生も多い保健学部の学生が中心となり、「食育」に関する知識を増やし、児童・生徒への「食育」指導法を学ぶため、12月2日(木)八王子キャンパスで「食育を学ぼう〜栄養たっぷり乳製品のかんたん料理教室」を開催しました。当日は40人の学生が参加し、講義とあわせて調理技術も習得しました。
この食育イベントは保健学部健康福祉学科4年生の片野亜美さんが企画し、杏林大学学生支援センター後援により実施したものです。講師は昨年同様、10年以上前から杏園祭(学園祭)のイベント「料理教室」や、外国語学部特別講義「チーズセミナー」を行っていただいている、雪印乳業株式会社 関東販売本部食育チームの新原恵子さんにお願いしました。
まず10時から健康福祉学科の4年生が中心となり、調理実習で使う野菜の皮をむくなどの下ごしらえをしました。そのあと新原先生が実際に小中学校で行われている食育に関する講義と、何を生徒に伝えるかお話しいただきました。
2限終了の12時半頃から、「変わりフレンチトースト」と「彩り野菜のチーズスープ」を作りました。ホットプレートやフライパンでピーマンとハムをサッと炒め、たまごをからめ、パンをのっけてできあがり(詳細技術は秘密!)。3限講義だった学生さんは速攻食べ、「うまい!」と叫んでいました。
スープは、いろいろな野菜(詳細は秘密!)とベーコンを炒めコンソメスープで煮て、最後に塩こしょうと粉チーズで味をととのえて完成。これもおいしい!
食事の後、講師の新原さんから食事バランスについて、成長期の児童・生徒への指導方法を教わりました。この日は、学生の前日の食事内容を例にとり、食事バランスについて具体的に分かりやすく解説していただきました。また、食成分として必要なカルシウムなどの成分の大切さをお話しいただきました。
講習会により食育を指導するポイントとその大切さ、実際に調理することで、技術や知識を身につけることができたと思います。
保健学部准教授 島幸夫 |
参加学生の感想
保健学部健康福祉学科4年 三宅あゆみ
養護教諭を目指している私にとって、今日の2時間は貴重な時間でした。1日に必要な野菜の摂取量などは教科書に掲載されていますが、今回は野菜ひとつあたりに含まれる栄養素量などを写真を用いて分かりやすく説明してくださいました。
学校の段階による栄養教育の違い、保護者の栄養に対する意識など、まさに目からウロコのような話ばかりでした。
また先生自身の豊富な知識の中から必要な知識を選び、簡略に、わかりやすく人前で話す姿から高いプロ意識を感じました。私もあんな風にプロ意識を強く持った養護教諭を目指そうと決意を改めることのできた、食育セミナーでした。
保健学部健康福祉学科4年 今橋三恵
今回のセミナーに参加させていただき講義を聴いたことで、いかに自分の食生活の栄養バランスが悪いかを痛感し、実際に自分の食生活を振り返ることで、食生活の偏りに気づくことができた。また、一日に必要な野菜の量やカルシウムの量を知ることで、栄養摂取が不十分であることが分かった。これからは食事の回数だけでなく、内容にも目を向け、バランスのよい食生活を送れるよう心がけたいと思いました。
保健学部健康福祉学科4年 片野亜美
食育は「食」だけでなく、それを中心としたわたしたちの生活全体について学ぶ機会なんだということを改めて感じました。また、先生の講義を聞いて実習のときに行った生活習慣についての授業を思い出しました。子どもたちは自分自身のことについて、とても関心をもって話をきいてくれます。これから養護教諭として今回のセミナーで豊かになった知識を子どもたちの生活の質の向上に役立てられるようにもっと学んでいきたいと感じました。
保健学部健康福祉学科4年 和島優衣
児童生徒にとって家庭や給食で出される食べ物がいかに重要か、私たちは常に頭に入れておかなければならない。子どもたちに食の大切さを伝えることは勿論、家庭や他の教職員にも訴えていく必要がある。私は将来養護教諭として、その大切な役目を積極的に担っていきたいと思った。
皆で楽しく作って食べて、食を通じたコミュニケーションの大切さを感じた。なかなか学校に馴染めない、家庭でご飯が満足に食べられない等の子がいた時、楽しく食事をしながらコミュニケーションをはかる方法も活用していきたい。
保健学部健康福祉学科4年 長谷綾美
私は来年から養護教諭として働くため、先生が学校現場でお話しされていることや現在の子どもたちの様子をお聞きすることができ、とても嬉しかったです。
学校には様々な児童生徒がいます。一人ひとりの児童生徒の心と身体の健康を支えていくことが養護教諭の務めであると私は考えています。また学校給食は子どもたちの栄養バランスを考えたメニューになっているため、好き嫌いをせずに食べることの大切さも私は伝えていかなければならないと感じました。
“食べる”ことは人を良くするというお話には感銘を受けました。“食べる”ことを通して、一人ひとりの児童生徒が他者との関わりからコミュニケーション能力を伸ばし、健康な身体を築いていくことができるように養護教諭として支えていきます。
子どもたちを支えていくためには、私自身が規則正しい生活を心掛けなければなりません。早寝早起き朝ごはん、そして3食栄養のバランスに気をつけてしっかり摂ることを心掛けます。
保健学部健康福祉学科4年 長竹奈津美
私は養護教諭として学校で働くので、今回新原先生に教わったことを将来に生かしていきたいと思います。養護教諭として子どもたちに健康を維持させるためには、まずは自分の食生活を見直さなければならないと実感しました。
また、牛乳は母牛が子牛のために出すものであって、牛乳は生命の恵みであるというお話に感銘を受けました。今は生命が軽視されるような時代なので、子どもたちに生命の大切さを訴えることができるお話を聞くことができてよかったです。本当にありがとうございました。
保健学部健康福祉学科4年 杉木美和子
料理を作ることの楽しさや皆で食べることの喜びに改めて気づくことができました。また今回自分の作ったものを食べた後に先生に様々なことを教えていただいたことにより、より興味を持って話を聞くことができました。元々食事には気を使っていましたが、今まで以上に意識してカルシウムや果物を取り入れるようになりました。
今回の食育セミナーに参加したことにより、ただ勉強のためだけというのではなく自分自身食事の大切さを改めて実感することができました。
保健学部健康福祉学科4年 水谷千晶
バランス良く食べなさい、給食を残さないようにしなさいという指導だけではなく、なぜそうしなければならないのかということや、どのようにしたら健康な食生活を送れるのかまできちんと教えなければ実際に行動に移してもらうことは難しいだろう。食育は、児童生徒に向けてだけでなく、家庭や地域も巻き込んで行っていくことが必要だと改めて感じた。
自分の食生活も見直すきっかけになりました。自分の食生活を見直してみて、改善するべき点が多く見つかった。自分自身が健康でなければ、食育の指導も説得力はなくなってしまうだろう。今回のことをきっかけに、私自身も食生活に気をつけていきたいと思う。
外国語学部応用コミュニケーション学科4年 佐藤咲子
栄養バランスのとれた朝食として、食パン、ピーマン、ベーコン、卵、チーズを使ったフレンチトーストと、様々な野菜を入れた野菜スープの作り方を教わり、実際に作りました。少し工夫をするだけでバランスの良い栄養が摂れたり、野菜スープも同じで、1日に必要とされる量の野菜を摂ろうと思ったら、サラダだけでは不十分で、野菜スープのように煮たり茹でたりすればに多くの量を簡単に美味しく摂ることが出来るんだということを学べました。食事の栄養バランスを考えた食事は意識して気をつけていけば、健康的で快適な生活につながり、とても大切なことであると感じました。