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【トピックス】八王子産の野菜で漬物づくり〜冬野菜編〜

菱山さんの畑を見学
ラクラク白菜づけの準備
野菜をきざんで下ごしらえ
留学生は初めておにぎりに挑戦
3種の漬物とおにぎり 完成!

野菜のいろいろな食べ方と八王子の農業を知ることを目的として、11月19日(土)、冬の八王子野菜を使った漬け物づくりを行いました。
ご指導頂いたのは、第1回目(平成23年7月2日実施)と同様、米津美知子さん(道の駅八王子滝山農産物直売所出荷組合、副組合長)と菱山佳一さんご夫妻(フレッシュ農園菱山、八王子市長沼町)でした。
また、本イベントの共催者である道の駅「八王子滝山」から、駅長の芥川麻実子さんと支配人の本多淳さんが参加されました。参加した学生は8名で、そのうち5名は中国からの交換留学生でした。

当日は、京王線の長沼駅に午前9時に集まりました。あいにくの雨でしたが、駅の近くの菱山さんの畑まで歩いて行き、栽培されているいろいろな野菜の種類や名前などの説明を受けました。当初、畑で収穫した野菜で漬け物を作る予定でしたが、雨のときに畑に入ると土が傷みやすいので、道の駅で用意して頂いた野菜を使うことにしました。

漬け物づくりは、菱山さんが経営する直売所2階のキッチンで行いました。作った漬け物は、ラクラク白菜漬け、かぶの即席千枚漬け、大根のスピードキムチの3種類でした。
作業の合間には、中国の野菜と日本の野菜との違いや調理の仕方について、いろいろな話題が飛び交って、とても賑やかで楽しい漬け物づくりでした。米山さんの見事な包丁さばきにも、学生たちは目を見張りました。
また、八王子産の「高月清流米」でおにぎりもつくりました。教えられた通り形の良いおにぎりを作ろうと、学生たちは真剣にご飯を握っていました。
12時半頃、漬け物とおにぎりが出来上がり、試食をしながらの懇談になりました。米津美知子さんと菱山まり子さんから、これからの農家のあり方や農業者と消費者の関係について、貴重なお話しを伺うことができました。
お二人の話しは、豊かな経験に基づいたもので、かつユーモアたっぷりでした。途中、留学生がついて行くのがちょっと大変な場面もありましたが、それを察した芥川さんが、すかさず話しの要約や解説をして下さったので、農業の現状について理解を深めることができました。
さらに、地産地消を理念とするアメリカの食料品チェーン店(Whole Foods Market)やTPP問題などへと話題が広がり、終了は予定を大幅に超えて午後2時近くになりました。
以下は、参加した学生たちの感想です。


【八王子産野菜を使った漬物づくりに参加して】
■私は大根の漬物をつくりました。大根を包丁で切り、酢などと混ぜてつくりました。道の駅の駅長さんや指導者からアドバイスをいただき、学生同士で協力し合ったことで、とても味のよい野菜漬けや塩むすびが完成しました。とてもおいしくできていて、作った甲斐があったと感じました。

■農業から販売までしているご夫婦から、農業に関するお話をしていただいたり、畑を見せていただいたり、漬け物づくりを教えていただきました。値段だけでなく安全性や好みなどを考えて野菜を買うことが重要だとわかりました。普段コンビニに依存した食生活なので、今回の漬け物づくりで学んだことをいかして自炊をしたいと思います。

■八王子農業の在り方についてお話しを伺う中で、「お客様の立場に立ち、心から喜んで頂けるように常に努力し、美味しい野菜を作ることに励んでいる」という言葉に、熱意を感じ、大変感銘を受けました。みんなで協力して料理を作り、一緒に食事をするなど、とても楽しい時間でした。普段あまり野菜を食べない人にも、次回の参加をお勧めします。きっと野菜の美味しさを再確認できると思います!

■農家の方に、なぜ日本の野菜は高いのかなど野菜に関するさまざまなことや日本の農業について教えていただきました。グループに分かれて漬物を作り、おにぎりの作り方も教えてもらいました。皆でご飯を食べましたが、道の駅の駅長さんなどからいろいろなことを教えてくださいました。おみやげに農家の方から白菜をいただきました。

■初めて日本の漬物を作るので、とてもワクワクしました。菱山夫婦は畑を案内しながら野菜の名前や種類を詳しく紹介してくれました。同じ種類の大根も土によって味が違ってくるそうです。天気に合わせて野菜をおいしく育てる工夫なども教えてもらいました。また、おいしい漬物を作るには新鮮な野菜と調味料の割合が大切で、お握りも手抜きしたら、美味しくなくなることがわかりました。

■畑を見学では、大根の種類やほうれん草と小松菜の葉の違いや、農薬と化学肥料の話を聞きました。漬物づくりの準備はちょっと面倒でしたが、できた漬物は大変おいしかったです。試食中、農家の方々と農業の現状について語り合いました。中国の農民はずいぶん苦労しながら暮らしています。日本の農家との違いなどいろいろ理解することができました。

■中国と違い、日本の農家が持っている土地はあまり大きくないけど、収穫した野菜をきれいにして、自分の店で売ったり、シーズンごとに収穫する野菜を使って美味しい漬物を作ったり、余った野菜や果物もちゃんと利用しているところがすばらしいと思いました。この活動をきっかけに、農業の面白さがわかりました。多くの学生がこのような活動を体験すれば、きっと農業に興味を持つようになるでしょう。

■日本人の明るさに感動しました。漬物の作り方だけではなく、日本の日常生活についていろいろ教えてくださり、よい勉強になりました。野菜もご飯も新鮮で、すごくおいしいです。TPPに参加するのは日本の農業に多少影響をもたらすかもしれないけれど、日本野菜の高品質をきちんと守れば、大丈夫だと思います。品質で勝負しましょう。今回のイベントは本当に楽しかったです。

2011.11.28