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日本語弁論グランドチャンピオン大会・特等賞の呉月順さんから喜びの声とメッセージ

上海外国語大学と本学との協定に基づき今年(2012年)1月まで留学生として一年間本学で学び「日中通訳翻訳プログラム」を修了し帰国した呉月順さんが、4月8日 中国天津市で開催された「中日友好の声日本語弁論グランドチャンピオン大会」で特等賞を受賞しました。
呉月順さんから受賞の喜びの声と、本学で学んだ思い出などを振り返ったメッセージを寄せていただきましたのでご紹介します。


呉月順(上海外語大学/交換留学生として2011年1月から2012年1月まで杏林大学で学ぶ)

帰国後すぐスピーチコンテストに参加することができ、また受賞した喜びを日本でお世話になった先生方や友人と分かち合うことが
できて、最高の思い出になりました。

杏園祭のスピーチコンテスト、八王子市留学生弁論大会の時に指導していただいた先生方の言葉が今回の受賞につながったと思いま
す。それは「聞いてくれる人たちに伝える楽しさを感じる」という言葉でした。これを大切にする気持ちが評価されたのではないか
と思います。

1年の留学生活を振り返ってみると、中国の競争社会に長年浸っていた私にとってどれだけ重要な時期だったかを改めて実感します。
唐突に塚本ゼミナールの門をたたき、「ゼミに入れてください」と言い出した私を「どうぞ」と温かく受け入れてくれた学生たちの
お陰で異国生活の寂しさを感じる暇もありませんでした。また「優等生らしい」答えだけを求めていた私に「もっとふらふら揺れた
り、ぶつかったりしながら成長してほしい」と容赦なく叩いて(?)くださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。
1年間、大変な思いをした時もありましたが、本当に幸せでした。

帰国した安心感もありましたが、他人の目を気にしないで済むことも気を楽にさせた原因かもしれません。中国では「恥ずかしい」
気持ちがなさ過ぎるのも問題ですが、日本は逆にそれがいき過ぎているところがあるのではないかと思います。日本の将来を担う日
本人の大学生たちが「他人の目を気にしないで済む」社会を目指せば、各国から集まった人々と一緒に活気溢れる日本を作ることに
役立つのではないかと思います。
杏林の留学生には、自分が設定した枠から一歩踏み出して、個性たっぷりの先生方や学生と思う存分付き合うことを勧めたいです。
トントンとドアを叩くと「どうぞ」と温かく迎えられるに違いありません。

将来は、進学や仕事で日本に行く機会があればと希望しています。たくさんの日本人と再会を約束したので、信用のない人間扱いを
されないためにも頑張ります。中日の架け橋になりたいなど大言壮語は言えませんが、自分の好きな仕事で、周りに活気を与えるこ
とができたら最高の幸せに思います。
2012年5月